序章『神社の鳩』 ②
「うん、よく似合うよ」
ネームプレートをつけてもらった真白は喜んでいる様子で、その場をクルクルと回りだした。
「アハハ、気にいってくれたのか?」
「ホ~ホーホッホ~」
「咲夜と花蓮と姫のもあるんだ、こっちにおいで」
そう声を掛けると、真白と共に飛来した他の三羽も圭介の近くへテクテクと歩いてきた。そして咲夜と呼ぶ鳩に三日月、花蓮にハート、姫にはクロスをモチーフにしたネームプレートがつけられた。
圭介がこの鳩達と出会ったのは今から三ヶ月前のこと。
いつもの様に神社で鳩に餌を捲いていた時、木陰で元気なくうずくまっている四羽の鳩を見つけたのがきっかけだった。
四羽は怪我を負っていて飛び立つことが出来なくなっていたので、圭介は鳩達を自宅へ連れて帰り、献身的な治療と介護を施した。数日で元気を取り戻した四羽の鳩は再び神社に戻されることになったのだが、自分にすっかり懐いてしまった四羽の鳩に愛着が湧いた圭介は、それぞれに『真白』『咲夜』『姫』『花蓮』と名付けた。
それ以来、ペットの様に可愛いがるようになったのだ。
「お前達のおかげで毎日癒やされるよ……ホント、ありがとうな」
「ホ~ホー、ホッホー」
圭介はプレゼントされたネームプレートに喜んでいる様子の四羽の鳩を和んだ表情で見つめる。
この四羽の鳩との出会いが、自分の『運命』を大きく変化させる事になるとは、この時の圭介は夢にも思っていなかった――
<続く>
「ブレーンワールド」
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