表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブレーン×ワールド  作者: ミルシティ
27/88

第二章『アナザーポイント』⑦

 翌日――

 

 う~ん……不安だ……。

 学園へ到着した圭介は落ち着かない様子で机に座る。

 麻衣子がすかさず圭介の向かいに座った。


「おはよう羽鳥くん」

「あ、おはよう遠藤さん」

「ねぇねぇ、ビックニュースよ! 今日からこのクラスに新しい担任と転校生が来るんだって!」

 ゴシップ記者並みに情報を仕入れるのが早い麻衣子に対して、動揺の色を隠せない圭介は、

「へ……へぇ~、そうなんだ……」

「でもちょっと変なんだよね」

 圭介はギクリとした表情を浮かべ、

「へ、変? な……何が?」

「桜井先生さぁ、辞めるにしても突然過ぎない? それにこのクラスに三人も転入してくるんだよ?」

「……偶々じゃない……かな」

「だって、ウチのクラスは普通科だよ? 専門学科ならともかく、普通科の一クラスに三人だなんてありえなくない? これはきっと何かあるわね……」

「何かって……」

「ん~、コネクション的な『権力』が働いてるとか!」

「あ、あははは……」


 勘が鋭い麻衣子を下手くそな作り笑いでかわす圭介の心中は穏やかではなかった。

 赴任してくる教師と転校生は同居している『異世界宇宙人』なのだから、平常心を保つ事は非常に困難だ。

 そんな圭介の耳にホームルーム開始を知らすチャイムの音が鳴り響いた瞬間、心臓の鼓動の速さが数段階跳ね上がった。


 いよいよか……


 チャイムと同時に着席する生徒達。圭介の緊張はピークに達していた。

 教室のドアがガラガラと音を立てると、アンダーフレームのメガネをかけた知的な黒のスーツ姿を身に纏った咲夜が教室へ入ってきた。


 来た……


 咲夜はカツカツとヒールの小気味よい音を鳴り響せながら、教壇へ上がった。


「初めまして。今日からこの紋楼学園に赴任した柊咲夜だ。よろしくな」


 ざわつく生徒達。麻衣子の様に情報を仕入れているのはごく一部の生徒のみで、大半の生徒は『誰?』『桜井先生は?』という疑問に満ち溢れている。しかし、そんな雰囲気にもかかわらず、咲夜は既に何年も教師を経験しているかの様な風格を漂よわせ、毅然とした態度で説明を続ける。


「前任の桜井先生は、アメリカの大学へ留学する為、本日付けで学園を退職した。本来ならば皆に挨拶をしてから去るのが道理だが、別れが辛いという桜井先生の気持ちを汲んで、こういった形式となった。皆、突然の事で驚いているだろうが、察してあげてほしい」


 流石だな……皆納得した顔してるよ……。


「さて、私の詳しい自己紹介を行う前に、今日は更なるサプライズがある」


 再びざわつき始める生徒達。そして、咲夜が教室のドアへ視線を投げかけた瞬間ドアが開き、三人の女子生徒が入ってきた――


「あ! けーすけー♪」


 真白は入ってくるやいなや、無邪気な笑顔で圭介に手を振る。その瞬間、クラスメイトの視線は全て圭介に向けられた。


 マジか……嫌な予感はしてたけど、まさかこれほどまでのド天然だとは……。空気読めない奴ってのは地球人でも異世界宇宙人でも全世界全宇宙どこにでもいるんだな……


「は……!? 何であの子、羽鳥くんの事を……」


 真白の行動に対して尋常ではない反応を見せる麻衣子は、鋭い視線を真白に突き刺す。一方、圭介の方は咲夜に向けて念力にも似た助けを求める力強い視線を送っていた。


 頼む咲夜! 何とか上手くごまかしてくれ!


「ブレーンワールド」の更新ペースは、新作執筆中のため今のところ分かりません。随時チェックしていただければ幸いです。

ご意見、ご感想など遠慮なくお願いします。ブックマークや評価などしてもらえると喜びます。


ツイッター始めました。

https://twitter.com/millcity2020

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ