第二章『アナザーポイント』⑥
その夜、花蓮が振る舞った料理を堪能した圭介は、風呂で疲れを癒やした後、バルコニーで夜風に当たっていた。
「めちゃくちゃ美味しかったな、花蓮の料理……。味覚が地球人と同じだと、異世界宇宙人にも親近感が湧くよなぁ」
「けーすけ」
「おぉ……どうした真白、二回目の風呂入ってきたのか?」
「うん、ちゃんと服着たよ」
「あ……あぁ、そうしてくれると助かるよ。つか、真白は風呂が好きなんだな、カラーズの風呂ってどんな感じなの?」
「んーとねぇ」
真白は両手を広げ、「フワフワしてて気持ちいいよ♪」
「フワ……あ、そうなんだ」
伝わりづらい表現を用いる真白に少し困惑する圭介は、チラリと真白の方を見るものの、先程目撃した『露わな姿』が脳裏をよぎり、まともに直視出来ずにいた。しかし、夜風に靡くアッシュがかった美しい銀髪と、月明かりに照らされ神秘的な雰囲気を纏った白い肌が、圭介の視線を否が応でも真白へと引き寄せる。
圭介は頬を少し桜色に染め、
「……真白さ、もう身体は大丈夫なのか?」
「うん! けーすけのおかげで完全復活だよ!」
「そっか、良かったよ。それにしても皆凄いよな。真白はヤバいぐらい強いし、花蓮は傷治したり出来るし、咲夜なんてもはやエスパーだもんな……。あ、姫もなんか特殊な能力を持ってるのか?」
「うん、あるよ~。ひらりは『目』がすっごく良いんだよ」
「目が……良い?」
「うん!」
「何々? ボクの噂話?」
突然現れた姫に圭介は、
「おわっ! 姫!? いつからそこに……」
「ニャハハハ、僕は『アナザーポイント』を探し出す事に長けてるんだよ」
「何だよそれ? パワースポットみたいな場所か?」
「ん~、並行宇宙論レベルⅣに相当する事だから、何て説明すればいいかなぁ……そーだ、明日学校終わったら調査があるから一緒に来なよ。地球じゃ『百聞は一見に如かず』って言うんでしょ?」
「調査? 異世界宇宙人の地球調査か……。確かにそれは面白そうだな」
異世界宇宙人との共同生活に加え、学校生活というプログラムまで追加された圭介は、これまでの惰性の日々からの急転と、突然舞い降りた非日常に戸惑いつつも、その胸を高鳴らせた。
「ブレーンワールド」の更新ペースは、新作執筆中のため今のところ分かりません。随時チェックしていただければ幸いです。
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