第二章『アナザーポイント』⑤
「……なぁ、咲夜」
「なんだ?」
「紋楼学園の何年を受け持つんだ?」
「一年D組、お前のクラスだ。因みに真白、姫、花蓮もD組へ転入する」
「嘘だろ……」
「これからは、けーすけとずっと一緒だね! 真白嬉しい♪」
「けーくんよろしくね~」
「圭介様との学園生活、非常に楽しみでございますわ」
「私が担任を受け持つとなれば、お前の学力は向上の一途を辿るだろう」
圭介は淡々と説明を続ける咲夜に声のトーンを一段上げて、
「担任って……桜井先生を辞めさせたの咲夜なのか!? いくらなんでもそれは……」
「それは違うな、退職はあの女教師の『意志』だ。むしろ私は彼女の夢を叶える為の手助けを行った様なものさ」
「は?」
「役所で手続きをした後、我々は紋楼学園に出向き、意識介入を駆使して学園長と直接会談の場をもてるようセッティングを行った。そして会談の場に、お前のクラスを受け持つ桜井という教師を同席させたのさ。当初、私は副担任というポジションを望んでいたのだが、桜井の神経細胞にアクセスした所、彼女が留学の夢を捨てきれていない事に気付いてな。そこで、学園長の意識を操作し、留学の費用を全て学園が負担するという条件を出した。すると、桜井は満面の笑みを浮かべながら即答で留学を決めた……という経緯だ」
「……神経細胞がどーのこーのってのはわかんないけど……つまり、桜井先生を強制的に辞めさせた訳じゃないって事か」
「あぁ」
「そっか、良かっ……良くねー! 全然っ良くねー!」
「真白と一緒に学校行くの嬉しくないの……?」
圭介の隣に座る真白は瞳をウルウルさせ、寂しげな表情で圭介の目を見つめる。
「い……いや、そんな事はないけど……」
真白は上目遣いで、
「じゃあ……嬉しい?」
「あ……あぁ……」
「わーい♪ けーすけ大好きー」
「うお! ちょ、真白……くっつくきすぎだ!」
「アハハハ! 真白ちゃんは本当にけーくんの事が大好きだなぁ」
「では、お話も落ち着いた様子ですので、私は食事の準備に取りかかりますわ」
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