第二章『アナザーポイント』④
リビングに集まった四人と圭介は、花蓮が淹れたフルーツティーを嗜むことにした。
圭介はゴクリと紅茶を一口飲んで、
「……この紅茶、花蓮が作ったのか?」
「ええ、良い茶葉とフルーツを手に入れましたので」
「凄く美味しいよ。俺が作った紅茶なんか比にならないぐらいだ」
「お誉めのお言葉嬉しゅうございますわ」
「花蓮ちゃんが淹れるお茶は相変わらず最高だね~」
「うんっ、真白も大好き~♪」
一息ついたところで咲夜が口を開いた。
「さて、落ち着いた所で報告に入ろう。まず、我々は本日から正式に『日本人』として生活出来るように登録を行ってきた」
「登録……ってどこで? 地球には異世界宇宙人を登録する場所があるってのか?」
「何を言っている、『役所』に決まっているだろう。これが証拠だ」
咲夜は四枚の紙をテーブルに広げた。そこには住所、氏名、生年月日などが記載されている。
「御巫真白……柊咲夜……神無月姫……有栖川花蓮……って、これ戸籍謄本!?」
「その通り。ちなみに偽造などではなく、正真正銘本物の戸籍謄本だ」
「どうやってこんなものを……あ、記憶操作ってやつを使ったのか……」
「素性がはっきりしていれば日常生活において、お前に迷惑をかける事はないからな」
「この名字、咲夜が考えたのか?」
「うむ、自ら絶賛したくなるネーミングセンスだ」
「御巫真白ね……。つか、カラーズ人て意外と地味で用意周到なんだな。宇宙人のイメージを覆されたよ」
「郷に入らば郷に従え……。こうした地味な仕事をこなしてこそ、他ブレーンでの調査活動が可能になるのさ。では、続いて我々の普段の『姿』についての報告だ」
圭介は四人を見渡しながら、
「姿?」
「あぁ、まず私は明日付けで紋楼学園の教師として赴任する事が決定した。そして真白、姫、花蓮も紋楼学園へ転入という形をとる事になった」
「……え? 教師……? 転入……? はぁあああ――――――――!?」
「何をそんなに驚く?」
「な、なんでよりによって紋楼学園なんだよ!?」
「お前が授業を受けている間、我々が別の場所に居たら動向が気になって授業に集中出来ないだろう? 常に我々がお前の側にいれば、そのような不安材料も取り除けるじゃないか」
正に青天の霹靂――予想だにしなかったサプライズ展開に唖然とする圭介の脳裏に、麻衣子の言葉が浮かんできた。
――桜井先生学園辞めるんだって。
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