第一章『未知との遭遇?』 ⑯
「あぁ。我々はまだカラーズには帰還しない。正確には帰還『出来ない』のだがな」
「帰れない……って。あ、そういえばさっき事故に遭ったって言ってたよな」
「その通りだ。地球に降り立つ際、正体不明の物体が我々の『高時空空間移動船』、すなわち宇宙船に衝突したんだ。その時、間一髪ライフセーバーカプセルで脱出出来たものの、宇宙船は大気圏で燃え尽きてしまってな」
「そっか……じゃあ当分の間はまだ地球に?」
「あぁ、世話になるぞ」
「うん……って、また鳩の姿に戻るのか?」
「何を言っている。身体のダメージは完全回復したのだ、もう擬態する理由は無い」
「じゃあ、どこに行くんだ?」
「愚問だな。『ここ』に決まっているじゃないか」
「ここって……俺の家?」
「それ以外にあるのか?」
「いや……まぁ…………」
圭介は一瞬考えて、「……って、ハァ!? 世話になるって俺の家でぇ!?」
「何か問題でも?」
「あるよ! 大問題だよ! ありすぎて血の気が引くよ!」
「案ずるな。両親の記憶を操作し、我々が親類だという設定を埋め込む。それで一件落着だ」
圭介は手筒を打ち、
「そっかぁ……じゃねー!」
「別にいいじゃ~ん。この家には沢山余ってる部屋が沢山あるしね~。ボク二階の一番奥がいいな。景色が綺麗だし」
「そのお部屋は私も目をつけてましたのよ。議論の場を設けて公平に決めましょう」
「真白はけーすけのお部屋で一緒に寝る~♪」
「ちょっと待て。もはや住む気満々のガールズトークを楽しく展開するのはやめろ!」
「大丈夫だ。私に任せておけば何も心配する事はない。圭介、すまないがとりあえず食事を出してくれないか? 我々は朝から何もエネルギーを摂取していないのでな」
次から次へとワガママ三昧の4人に対して完全に呆れかえった圭介は、ここ最近で一番大きな溜め息を吐き出した。
「……わかったよ。何が食べたい? 今は冷食ぐらいしかないけど」
「うむ、どんなものでも構わないぞ」
「ブレーンワールド」の更新ペースは、新作執筆中のため今のところ分かりません。随時チェックしていただければ幸いです。
ご意見、ご感想など遠慮なくお願いします。ブックマークや評価などしてもらえると喜びます。
ツイッター始めました。
https://twitter.com/millcity2020




