第一章『未知との遭遇?』 ⑮
「ふぅ……。なんか、凄い話聞いちゃったな……」
一息ついた圭介は、再びリビングへと足を向けた――
「けーすけ、けーすけ!」
「うおっ!」
「この絵けーすけが描いたの!?」
「ちょ……それどこから持ってきたんだよ!?」
「二階の絵がいっぱいあるお部屋~」
無邪気な笑顔の真白が手に持つ一枚の『絵』には、人魚をモチーフにしたイラストが描かれていた。
咲夜はイラストを覗きこんで、
「ほう……中々センスのある絵じゃないか。圭介が描いたのか?」
「う、うん……」
「勝手に持ち出して申し訳ありませんでした。お家の探索をしていたら、真白さんがその絵を発見致しまして」
花蓮が頭を下げると、姫は興味津々の様子で、
「けーくん絵を描く事が趣味なの?」
「趣味っていうか……夢……っていうか。俺、小さい頃から勉強もスポーツも何やってもダメな人間でさ。でも絵を描く事だけは得意だったんだ。だけど……」
真白の持つ絵を見つめながら圭介の表情に陰が帯びていく。
咲夜は首をかしげ、
「どうした? 何か問題でもあったのか?」
「小さい頃はさ、純粋に絵を描く事が大好きだった……。その内、イラストレーターになりたいっていう夢が芽生えてきて、コンクールや賞に出品し続けたんだ。でも、全然結果が出なくてさ……。やっぱ、上手い奴らなんて世の中にはいくらでもいるし、俺程度のレベルじゃダメだって事を思い知ったんだよ」
「なんで~? 真白はけーすけの絵大好きだよぉ。だって、キラキラしてるもん!」
「……あ、ありがと」
純粋無垢な瞳を輝かせながら、圭介の絵を見つめる真白の姿を見た圭介の胸は、なぜか不思議と高鳴った。
「あんまり上手じゃないけどね!」
「うっ……」
「ハハハ、気にするな圭介。真白はフィルターを介して気持ちを言葉にする事が出来ないだけだ。確かにお前の絵画は、技術的に見劣りする部分がある事は否めないが、光る部分は随所に見受けられる。私は悪くないと思うがな」
「そうだよ、咲姉の言う通りセンスはあるとボクも思うな~」
「私も同意見ですわ。この絵画からは、技術以上の『何か』を感じます」
「……慰めにしか聞こえないけど。でも、そうやって誉めてもらった事あんまりないから嬉しいよ。所で、キミ達はもう自分達の星……ブレーンへ帰るのか?」
圭介がそう言った瞬間、4人は無言で顔を見合わせた。
「あら、咲夜さん。まだ圭介様にお伝えしてませんでしたの?」
「うむ。説明に時間がかかったので、後回しにしたんだ」
圭介はキョトンとして、
「え? 何? 伝える事?」
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