第一章『未知との遭遇?』 ⑬
強制的に学校をサボらされた圭介は、真白達を引き連れ自宅へと戻った。
「うわぁ~、久しぶりだね! けーすけのお家ー!」
無邪気な笑顔を振りまきながらハシャぐ真白の行動を見ると、やはりあの鳩達は間違いなくこの4人だと断言せざるを得ない――そう思いながら、圭介は真白達を家に招き入れた。
「お茶入れるからとりあえずソファでくつろいでて……って、宇宙人ってお茶飲めるのか?」
「問題ない。鳩に擬態していた時も普通に餌を食べていたろ?」
「そっか、そういえば他の鳩達の倍以上貪り食ってたよな」
リビングのソファでくつろいでいるのは元『鳩』、そして現在は『宇宙人』。圭介はそんな非現実的過ぎる状況に思わず笑みを零した。
――ハハハ……何だコレ。
キッチンで紅茶を用意すると、4人の待つリビングへ運び、芳しい香りを放つ紅茶と角砂糖の入った容器をテーブルの上へ置いた。
「お待たせ、どうぞ」
「わぁ、いい匂い。ねぇ咲夜コレなぁに?」
「これは紅茶という飲み物だ。この砂糖という甘い固形物を、好みの分量溶かし入れてから飲むんだ。熱いから気をつけるんだぞ」
興味津々の真白は指で角砂糖を数個手に取ると、子猫の様に透き通った眼差しでマジマジと見つめる。そして紅茶に角砂糖を入れ、スプーンでクルクルとかき混ぜると、紅茶が黄金色に輝いた。
「お~! キレーだね!」
真白は紅茶の美しさに歓喜の声を上げてカップをゆっくりと口元へ運ぶと、ゴクリと一口飲んだ。
「んんんー! 甘くて美味し~♪」
「うむ、旨いな」
「ホントだ! 僕コレ気に入ったよぉ」
「地球のお茶も上品な味わいで、おいしゅうございますわ」
紅茶一つで大騒ぎする4人を見て、圭介は再び笑みを零した。
真白は紅茶の甘さに夢中の様子で一気に飲み干すと、
「ごちそうさまー。ねぇねぇけーすけ、お家の中探検してきてもいい?」
「あぁ。別に構わないよ」
「わーい♪」
「僕も行くー!」
「では私もお言葉に甘えて」
真白に続いて姫と花蓮もハシャぎながら二階へ駆け上がっていった。そのタイミングを見計らったように紅茶を堪能した咲夜が一息ついた後、話を切り出した。
「ようやく落ち着いて話せるな。さぁ、ではお前の質問に答えようか」
圭介は咲夜に促されて改めてソファーに座りなおした。
「あ……あぁ。まず疑問なのはさ、その言葉や知識は一体どうやって得たんだ?」
「この地球上に張り巡らせてある『情報媒体』に意識を直結してあるのさ。そこから言語などの、ありとあらゆる情報は容易に得られる」
「情報媒体……もしかしてインターネットの事か?」
「そうだ。私は『情報操作』の能力に長けているのでな」
咲夜はそこで一度言葉を切った。「他に質問は?」
「そういえば……さっき宇宙が『違う』とか何とか言ってたけど、それってどういう意味なんだ?」
「そのままだ。我々はこの宇宙とは別の『宇宙』からやって来たのさ。圭介は『ブレーンワールド』と言う言葉を知っているか?」
「ブレーン……ワールド? 聞いた事ないな……」
「ブレーンとは『膜』という意味だ。宇宙は高次元時空空間に浮かぶ膜のような世界なのさ。つまり宇宙は『一つ』ではないという事だ」
圭介は困惑した表情で、「え……? 宇宙が一つじゃない!?」
「ブレーンワールド」の更新ペースは、新作執筆中のため今のところ分かりません。随時チェックしていただければ幸いです。
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