第一章『未知との遭遇?』 ⑨
「うんっ! プレゼントありがとう! ずっとね……ずっとね! 真白はけーすけとお話しがしたかったんだよ!」
それは紛れもなく昨日『鳩』の真白にプレゼントした星型のネームプレートだ。その証拠にプレートには『MASHIRО』と彫刻されている。
「助けてくれてありがとう! いつもご飯ありがとう! 遊んでくれてありがとう! けーすけには伝えきれないぐらい、沢山のありがとうなんだよ!」
真白と名乗る女の子は、猫の様に大きな瞳を潤ませながら一気にしゃべりだした。それは圭介と木葉以外誰も知り得ないはずの事実だったが、彼の頭の中で一つの『可能性』が浮かんだ。
「あ、あの。もしかして真白の飼い主さん……ですか? すいません、勝手に名前付けたり、餌とかネームプレートとかあげちゃってたりして……」
「ううん! 私が真白だよ!」
理解不能――
圭介の頭の中に浮かんだ可能性は、瞬く間に消え去った。
「困惑している様子だな圭介」
「……え?」
真白から目線を外し、後方へ移動させると、そこには三人の女性が立っていた。
「真白、嬉しいのはわかるが、圭介は少々錯乱状態に陥っている様子だ。少し離れて落ち着かせてやれ」
圭介の方へ歩み寄ってくる大人びた女性がそう告げると、真白と自称する女の子は素直に聞き入れた様子で圭介から離れ、一歩下がった。
「突然すまなかったな。真白はお前と会話する事を心待ちにしていたんだよ」
「あ、あの。あなた達は一体……」
「お前に世話になった鳩だ」
理解不能理解不能理解不能? ? ? ? ? ?
圭介の頭の中に大量のハテナマークが発生し、今にも耳の穴から零れ落ちそうな状態に陥った。と同時に、彼はかなり痛い電波さん達に遭遇してしまったという悲しい事実を受け入れようとしていた。しかし、アンダーフレームの黒縁メガネが似合う大人びた長身女性の首元に、またもや見覚えのあるモノが巻きつけられてるのを発見した。
「……それ、咲夜にプレゼントした三日月のネームプレート……」
更に奥にいる二人、黒服ゴスロリの格好をしたツインテールの女の子は姫にプレゼントしたクロスのネームプレートを、そして、その隣にいる白服甘ロリの格好をしているお嬢様風な巻き髪の女の子は、花蓮にプレゼントしたハートのネームプレートを胸元につけていた。
<続く>
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