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力が正義な脳筋のVR冒険譚  作者: フリバ
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初期設定

《キーワードを確認、Unique World Online に接続します》


《…接続完了》


《ようこそ異世界の方、私達は貴方の訪問を心より歓迎します》


無機質な女の人?の声が聞こえて、視界が暗闇から僅かに明るくなる。


《私はサーポーAI(人工知能)のラジエルです》


《ここでは貴方のステータスと容姿を設定します。なお、オンライン上にデータを保存するため一度設定すると削除等が行えませんのであらかじめご了承下さい》


つまり、ソシャゲでいう所のリセマラができない仕組みになっている訳か。


《では、さっそく容姿を設定します。容姿の大幅な変更はリアルの体に影響が出てしまうため出来ません。そのため顔のパーツや身長、体重の変更のみとなっています》


しかし、出てきたのは顔のパーツが無数に並んだリストと体重身長の変更ができるメーター?のようなものだった。


「これはきついな…無変更でお願いします」


もう、面倒なのでそのままで行くことにした。


《かしこまりました》


《設定を登録します…完了》


《続きましてステータスの設定を行います》


《ステータスと唱えて下さい》


「ステータス」


俺は指示通りそう言った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《ステータス》


名前:ーー

種族:ーー 

職業:ーー

レベル:ー

HPーー/ーー

MPーー/ーー


攻撃:ーー     

防御:ーー

魔力:ーー     

俊敏:ーー

運:ーー


SP(ステータスポイント):350


《ユニークスキル》


《スキル》


《ユニーク称号》


《称号》


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これがステータス…。ーーの所はまだ未設定ってことこ?にしてもユニークスキルやユニーク称号ってやつが運営が隠していたやつなのか?


《始めに名前を設定して下さい》


名前か…実名は流石にアウトだろうな…


「じゃあ、ブレイクで」


《登録申請…重複無し…設定完了》


《続いて種族を選択して下さい》


目の前にステータスのような画面が出てきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

人族

獣人族

森人族(エルフ)

土人族(ドワーフ)

精霊族

妖精族

魔物族(モンスター)


etc…


ランダム

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

モンスターって…このゲーム、モンスターを討伐するためにプレイヤーがこの世界に来るって設定じゃなかったけ?


まぁ、きっとダークサイドや敵側のキャラクターになってみたいって人も一定数いるんだろうな。


にしても種族だけで大分種族があるな…獣人族の所押してみたら、猫族とか犬族とか大分あったからな…。



「ん?ランダム?」


俺は、膨大な数ある種族を一つ一つ確認しながら下にスクロールすると、最後にランダムという項目があった。


《ランダムとは、その名の通り自動で種族を決める項目です。》


「うーん、じゃぁランダムで」


正直、この膨大な種族を選ぶのはきつい。下手したら詰むかもしれないけど、俺が行おうとしているスタイルではどうせ結果は同じだろう。


《ランダムでよろしいですか?ランダムの場合次に設定する職業もランダムとなりますがよろしいですか?》


「はい」


《職業がランダムのため、スキルを設定出来ませんがよろしいですか?》


「問題ありません」


《かしこまりました。ランダム種族設定はステータスの設定後、それに合わせて決められます》


そうなんだ。これはステータスの設定のせいで最初から詰むって状態にはならないってことかな?なら安心してランダムにできるな!


《では、続いてステータスポイントの設定を行います。ステータスを開いて下さい》


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《ステータス》


名前:ブレイク

種族:(ランダム)

職業:(ランダム)

レベル:ー

HPーー/ーー

MPーー/ーー


攻撃:ーー     

防御:ーー

魔力:ーー     

俊敏:ーー

運:ーー


SP(ステータスポイント):500


《ユニークスキル》


《スキル》


《ユニーク称号》


《称号》


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


SP(ステータスポイント)は1ポイントにつき1、攻撃、防御、魔力、俊敏、運のどれかに振ることができます。また、SPはレベルアップで獲得する事が出来ます。初期ポイントは500になっています。SPはゲーム開始後でも設定ができますが、いかがしますか?》


「今やります」


《かしこまりました。SPを振る場合は、上げたい項目を押して、与えたいポイント数を選んでください》


さて、じゃあやりますか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《ステータス》


名前:ブレイク

種族:ーー 

職業:ーー

レベル:ー

HPーー/ーー

MPーー/ーー


攻撃:496

防御:1

魔力:1

俊敏:1

運:1


SP(ステータスポイント):0


《ユニークスキル》


《スキル》


《ユニーク称号》


《称号》


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そう、これが俺がやりたかったプレイスタイル、極振りだ!


まあ、残念ながらステータスには必ず1以上のポイントを振らなきゃいらしく、泣く泣く496という微妙な数字にした。



《…これでよろしいのですか?》


俺が黙ってステータスを閉じようとしたとき声がかかった。


「はい、何か問題がありましたか?」


《いえ、問題はありません。ただ、このステータスだと敵の攻撃を、一撃でも受けると死んでしまいますが大丈夫ですか?》


「大丈夫です」


俺は固い意志を持ってそう答えた。


《…了解しました》


彼女?はどこか呆れている風にも見えたが、おそらく気のせいだろう。


《HP、MPは種族、職業によって変動しますので、ランダムをお選びになられたブレイク様はゲーム開始後に確認できます》


《これで初期設定を終わります》




《それでは貴方だけの冒険をお楽しみ下さい》


全ての設定が終わる、その言葉を最後に目の前が白い光に包まれた。












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