VR初めました
初投稿です!温かい目でご覧下さい
時は2030年、技術レベルの発達もそろそろ落ち着いてきたかな?と世界の誰もが思っていた時期だった。
しかし、そんな思いは裏切られた。もちろんいい意味で。
それがVRだ。VRはそれまで机上の空論だったが2028年に脳科学者で工学系の科学者でもあった、とある天才科学者が、脳の電気信号を読み取り、別空間に移動させることに成功した。
そして、2030年には開発者である本人たっての願いにより、VRゲームが発売された。
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その青年は家の中をそわそわと動き回り落ち着きがなかった。
「まだかな…」
彼は、ワクワクしているようにも見えた。
その時…
ピーンポーン
訪問を知らせるチャイムが鳴ると彼はスピーカーから誰が来たのか確認もせず、急いで玄関に向かった。
「お届けものでーす」
訪問者は、配達員だった。青年は配達員から荷物を受け取ると、自分の部屋に急いで行った。
荷物は青年の胴体くらいの大きさくらいある大きな箱だった。
「やっときた!」
彼は持ってきた大きな箱から、ヘッドギアのような機械を取り出した。
「これで念願のVRゲームが出来るんだ!」
そう、届いたのはVRゲーム機だった。
「と、いっても発売されてるゲームは一本だけなんだけどな」
一本というか、このゲーム機自体にそのゲームが組み込まれてある。所謂ダウンロード版だ。カセットは無い。なんでもそんなものを作るスペースが無かったそうだ。
「よし、中身も確認したし、サービス開始は17時からだし少し寝て準備しておこう!」
壁にかけてある時計を確認すると今は13時だった。
そう言うと彼はベットに横になり、ワクワクした気持ちを抑えながら目を閉じた。
「よし、準備完了!」
今は、16時57分。ゲーム機をコンセントに繋いで、それを頭に被れば準備完了だ。
このゲーム機はゲームへの接続以外出来ることが無い。
なので起動と同時にゲームへ接続も行う。
始まるまでまだ時間があるし、このゲームについて改めて確認しておくか。
Unique World Online
通称UWO
このゲームはVRMMOで所謂剣と魔法のファンタジーの世界が舞台になっている。
プレイヤーは異世界からやってきた存在として扱われる。
普通のRPGものとそう変わりは無いが、UWOの特異性は色々ある。
まず第一に上がるのがスキルの数だ公式が出したので5桁を超えている。さらにこれがほんの一部だという。
次にオープンワールドだ。しかし、ただのオープンワールドじゃない。規模が尋常ではないのだ。サービス開始時点でオーストラリア大陸程の大きさを持っている。なおかつこれからさらに広がらせて、いつかは月くらいの大きさにするそうだ。
次にNPCだ。NPCは全てAIだ。
それもただのAIでは無い。人間と変わらない感情を表現ができる。
ちなみに、運営は神という位置づけだ。
しかし、ステータスやモンスター、プレイヤー、NPCの設定、管理などは管理AIが行うので、運営はイベントの開催が主な役割た。
「よし!そろそろ時間だな!」
時計の針はもう16時59分を指していてあと数秒ではじまる。
「3、2、1、接続開始!」