表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/303

光は巫女を紹介する。そして阿修羅出現。

光は、自分を見つめる岩崎義孝には、すぐに答えず、周囲の巫女を一人ずつ紹介する。

「全て、信頼できる女性たちです」

「まず、春奈さん、薬師如来の御力を使える巫女様」

「ソフィーは、特別公安調査官ですが、観音様、大天使ガブリエルの御力を使える巫女様」

「ルシェールはかの聖母マリア様の巫女様、フランス人です」

「華奈さんは、伊勢の大神の、純粋な血統を引き継ぐ巫女様」

「以上が全て僕の父の実家の奈良でかつて暮らしていた巫女様たち」

光の紹介にあわせ、名を呼ばれた巫女が頭を下げると、岩崎義孝と華も、恐れ入ったという表情、頭を下げる。


光は、また別の巫女を紹介する。

「由香利さんは、かの江戸の大親分の娘様にして、華奈さんと同じ伊勢の大神の巫女様、その中でも筆頭クラスの呪力を持ちます、また住吉の巫女様の血筋も引いています」

「由紀さんは、僕の長年のクラスメイト、日本唯一の八方除けの寒川神社の最も純粋な血脈の巫女様」

「柏木綾子さんは、かの諏訪大神の巫女様」

この時点で、岩崎義孝と華は、巫女たちの神々しさに圧倒され、ただ頭を下げるだけになっている。


光は次に外国人巫女を紹介する。

「キャサリンはアメリカから、英雄アーサー王の巫女様の系譜」

「サラは、オリンポス12神、アルテミス女神の巫女様」

「春麗は、中国九天玄女様の巫女様」


その外国人巫女の紹介が終った時点で、岩崎義孝と華は、ますます腰が抜けたようで、蒼い顔。

岩崎義孝は、恐れのあまり、その頭を下に向ける。

「これは・・・このような恐れ多いお方たちに、実に無礼極まる暴言を吐いてしまい、顔をあげることができません」


光は、その岩崎義孝をクスッと笑い、胸の前で手を合わせ、声をかける。

「岩崎様、お顔をあげてください」

「そして何が見えるか」


岩崎義孝は、その顔をあげるなり、硬直。

岩崎華も同じ、祖父の義孝にしがみつくのみ。


「奈良興福寺の阿修羅像が・・・ここに?」

「何故・・・」


光の座っていた場所には、阿修羅が六本の腕、三面の顔で座っている。

また、周囲の巫女は、阿修羅の光輝く神々しさゆえ、全く見ることができない。

その阿修羅の口が動いた。


「岩崎義孝」

おごそかな声が聞こえて来た。


「はい!」

岩崎義孝は、背筋を伸ばす。


「お前に力を貸す」

阿修羅の声が重い。


「え・・・」

岩崎義孝は、意味が不明。


「光君と巫女たちに協力せよ」

「それが、お前の贖罪、それは日本、そして地球を守ることにつながる」

阿修羅の声が厳しい。

岩崎義孝は、ますます硬直、身体全体から汗がふき出している。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ