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「御神楽?」ストリート演奏場所は、東京駅丸の内駅前に決定、行方不明者の居場所等はカルラ神から情報。

春奈は喜々としてストリート演奏の企画を始めた光が本当にうれしい。

「あの笑顔が、光君の笑顔、音楽になると、いい顔するなあ」

由香利も光に笑顔に心が浮き立つ。

「そうですね、学園にいる時は、まず見ることができませんでした。たまに恥ずかしそうな顔をして、笑うだけで」

長年、教室で光の隣の席を独占する由紀は、ホッとした顔。

「あの顔が、子供の頃にお父様とお母様に連れられて寒川神社に御参拝に来た時の顔、ほんと久々に見た」

ルシェールは、ホロホロと涙。

「あの笑顔を見ると、全て癒される、身体の力が抜ける」

華奈もその指摘には納得。

「光さんは時々冷たくて、私を忘れるけれど、あの笑顔は好き、もっと妻として毎日見たい」

柏木綾子は、不思議な顔。

「私、去年から光さんを見ていたけれど、あんな顔初めて見ました、笑顔があったんですね、いつもボンヤリしていただけで」


キャサリン、サラ、春麗は、ただ見つめるだけ、少し安心した様子。


そんな状態の時に、ソフィーが坂口氏との面談を終えて戻って来た。

光が手短に、「大ストリート演奏」を頼むと、ソフィーは即承諾。

早速、場所の検討に入る。

ソフィー

「この間の銀座、東京駅前広場もあるね、渋谷はあまり場所がない」

「新宿もそうかな、どうしましょう」


光は即答。

「東京駅かな」

「丸の内駅前広場」


光の指定に、由香利の反応も早い。

「わかった、子分たちに警備させる」

「ついでに神田明神の旗から住吉さん、水天宮さん、あちこちの神社の幡を立てるかな」


光は、プッとふき出した。

「なんか、そうなると御神楽だね、御神楽の人も呼ぶかな」


キャサリンが、それには即反応。

「うわーーー!それ、聴きたいです、生で!」

サラも目が輝く。

「私、御神楽を習いたくて仕方がないんです」

春麗も同じ。

「日本の横笛を吹きたくて、これはいいチャンス」


ソフィーもうれしそう。

「まあ、光君がいて、八部衆がいて、どうしても御神楽だよね」

「すごいことになりそう」


そこまで話が進んだ段階で、光が真顔に戻った。

「そこに、例の偽装警察官集団を呼び寄せようとね」

「そして、カタをつける」


全ての巫女が光の言葉に頷いた時点で、光は窓を見た。

すると、真っ黒なカラスが上空から降りてきて窓に止まる。

「で、行方不明者の探索は出来た?カルラ神」

カルラ神と言われたカラスが口を開いた。

「ああ、オレオレ詐欺の電話係、時折偽装警察官集団の一員に」

「丸の内のビルの一室を使っている」

「薬を打たれていて、全て悪鬼の操り人形になっている」

「その偽装警察官集団は、本物の警察官が指揮をしている」

ソフィーは恐れ入ったのか、その肩をすくませている。


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