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奈良興福寺コンサート前日 巫女たちは何かの計画を立てる。

奈良興福寺中金堂前野外コンサート前日になった。

今日はさすがに、旅行などはない。

明日の本番に備えての練習や、体調を整えるための日になる。


それでも、光はともかく、巫女たちは元気。

朝早く、寒いのに、ホテルに近接する春日大社の参道を、ゴチャゴチャと言いながら歩いている。


「朝の散歩は気持ちがいいなあ、この参道は霊気に包まれている」

華奈

「楓ちゃんのダイエットにも役に立つ」

「最近、性格悪くなった?」

春奈

「それは光君のせい、全て光君がアホだから」

キャサリン

「そういうことばかり言うから、本宅を追い出されるの」

由香里

「それは当たりだねえ、都合が悪くなると、春奈さんは急に先生面するもの」

ソフィー

「春奈さんは、だんだん、お母さんの美智子さんの毒舌が遺伝が強いような」

ルシェール

「それはともかく、光君はぐっすりだったよ」

由紀

「・・・忍び込んだの?」

ルシェール

「うん、でも、くすぐっても起きなかった」

春麗

「そうかあ・・・ルシェールでもねえ・・・」

サラ

「なかなか、ゲットが難しいなあ・・・」


「それでもね・・・」

ソフィーが空を見上げた。

「うん、わかる」

春奈も同じように、空を見る。


キャサリンがうれしそうな顔。

「コンサートには、たくさん集まってくるのかな」

ずっと黙っていた柏木綾子も空を見る。

「はい、珍しく諏訪様もこちらに来られるとのこと」

ルシェールは目を閉じた。

「確かに、周囲の霊気が高まっている」

由紀の顔は上気している。

「明日の夜は、神々の大集合だね、きっと」

由香里も、うれしそうな顔。

「最高神阿修羅が呼んじゃったんだよ、きっと」

サラは深く頷く。

「地球壊滅阻止を祝うコンサートになるのかな」

春麗は、笑い出した。

「にぎやかなコンサートになりそう」


「・・・となると・・・」

ルシェールは、いきなり立ち止まった。

そして、巫女たちを呼び寄せて、相談。

「アンコールが少々、弱いと思うの」

「それで・・・光君には内緒で、オーケストラに楽譜を配って・・・」

「最初はサラが、あのフレーズを・・・」


「ほー・・・サプライズね」

「うん、面白い!やっちゃおう!」

巫女たちからは、異論はなかった。

指揮者の光には内緒の計画が練られているようである。

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