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奈良興福寺コンサート準備(1)

日比谷公園でのコンサートが大成功をおさめたことから、光のところには、様々な演奏依頼が絶えない。

マネージャーのルシェールも、大忙しで依頼を受け付けるのみとなってしまった。


「岩崎さんの財閥からも依頼がある」

「音大は仕方ないか」

「日本政府からも、国連からも」

「バチカンからもある」

そして、あまりにも忙しいので、ルシェールがお願いして、由香里と、岩崎財閥の望月梨花も加わり、光の音楽活動に協力をすることになった。


ルシェール

「小さな音楽事務所のようなものだけど、お願いします」

由香里

「親父も協力したいって、警備は任せろって」

望月梨花

「私はPR活動とか会場セッティング、税務もします」


ただし、そんな動きがあっても、光は次のステージをなかなか受けない。

「まずは興福寺でのコンサートが終わってから」

「3月までは高校生だし、本格的には音大に入ってからでいい」


しかし、巫女たちは、光の真意をわかっているので、ゴチャゴチャと文句が絶えない。


「冬は寒いから、外に出たくないだけ」

「昔からそう、顔が半分隠れるマスクをして、正体まで隠す」

「一本ぐらい受ければいいのに、プロとしての自覚に欠ける」

「でもさ、下手に外に出して、風邪引かれると面倒」

「動画も全世界中継して、特に女子ファンが大量発生しているから、その扱いも面倒」


そんな中、奈良興福寺でのコンサートにおける光たちの日程が決定となった。

ルシェールが光と巫女全員に説明をする。


「光君と巫女たちが、奈良のオーケストラでの練習に参加するのは、12月20日から」

「それまでは練習指揮者が、ある程度まで、仕上げる」

「光たちのホテル入りも、12月20日から」


光と巫女たちが頷いたのを確認して、ルシェールは説明を続けた。

「尚、京都の下鴨神社、上賀茂神社、伏見稲荷は、その翌日」

「まずは、あくまでもコンサートに集中したいため」


華奈がルシェールに手をあげて質問。

「あの・・・楓ちゃんは?」

ルシェールはにっこり。

「はい、圭子さんに厳しく叱られて、ホテルには来ません」

次に春奈が質問。

「奈良に五泊するんだよね、毎日ホテルの食事?」

ルシェールは、またにっこり。

「それは決めていません、ただ狭い奈良町なので、あまり人数が多いと一般の店に入り切れないかな、そうなるとホテルも考えられます」


珍しく光が発言した。

「春奈さんは、お母さんの家が近いでしょ?そこで食べたら?」

「楓ちゃんをホテルに泊めて、春奈さんは実家ってどう?」


途端に春奈の顔色が変わった。

「どうして、余計なことを言うの?」

「嫌です!あんな鬼母と一緒なんて!」

「それに、学園の教師なんです!生徒を管理統率する責任があるんです!」

といきなり怒りだして、光の頭をポカリ、それでも足りなかったらしくて、おまけにもう一発が光の頭を襲っている。


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