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岩崎義孝と江戸の大親分の訪問 世界情勢

朝食後、少しして岩崎義孝と江戸の大親分が、光の家に入って来た。

二人とも厳しい顔になっている。


岩崎義孝

「光君から、前に話があった鏡については、我がグループに要求があれば無償提供します」

「素材から製作方法まで、国連のHPで全てオープンにして」

「自国で製作可能ならば、その方が早い」

「政府からも情報をいただいて、地球存続がかかっている時に、儲けも何も関係ないので」


江戸の大親分

「ソフィーには悪いけれど、いざって時は、俺たちのほうが度胸は据わってる」

「こんな地球存続のために、命を張るって、任侠冥利に尽きる」


光も厳しい顔。

「マスコミにリークされるのも、時間の問題と思うんです」

「そのリークがあった時点で、世界中が大混乱」

「諦めと同時に、大暴動やら、不品行がはびこる」

「世界各地の為政者が、阿修羅の話を聞いたとて、どれだけ信じるのか」

「その意味で、絶対に裏切られない仲間を欲しいと思ったのです」

光は、ここで岩崎義孝と江戸の大親分に頭を下げた。

「本当に、岩崎さんと江戸の大親分に感謝をしても、しきれません」


岩崎義孝は、驚いた。

「そんな、頭を下げずに」

江戸の大親分は、光の手を握る。

「光君、俺らは光君に惚れた、何があってもついて行く」



さて、阿修羅から啓示を受けた全世界の為政者、そして宗教関係者は、一斉に動き出した。

まず、鏡の設置は、各国の首都の政府庁舎の屋上は当然、地方自治体の庁舎の屋上にも設置が行われ始めた。

それど同時に、宗教を問わず、大聖堂や大神殿、大本山から末端の宗教施設まで、鏡は設置が進んだ。

そして、その鏡の素材や製作方法は、岩崎義孝が語った通り、国連のHPに掲載されたものに、統一されている。


また、鏡の設置と同時に、各国政府のトップと宗教指導者のトップが、阿修羅が啓示した通りの内容を、国民および信者に説明をした。

つまり、「地球の平穏を願う全世界の人間の想いを、世界各地の神霊が鏡を通して力に変えて、大隕石を破壊する」

「だからこそ、その鏡を破壊させないための、治安の維持が必要となる」

になる。


ここで、不思議だったのは、各国政府の指導者が国民に向けて説明する際には、その指導者の顔が、見ている視聴者には「それぞれの国の建国の神話的な指導者」に見えたこと。

また、宗教指導者が説明する際には、信者が神と崇める神紋や呪印が、その説明する顔にかぶって見えたこと。

その効果があったのか、衝撃的な内容の発表にも関わらず、鏡の設置作業においては、全く暴動は起きていない。


しかし、それに反する動きも、予想通り、発生し始めた。

まずは、マスコミや科学者が疑問の声をあげ始めた。

「そんな人間の思いが、何故、大隕石を破壊できるのか」

「神霊などは、そもそも存在しない」

「存在しないものに、何の期待をかけるのか」

「そんなことより、大隕石に核攻撃をして、破壊するべきではないのか」

「いや、核攻撃を行った場合に、大隕石の規模からして、地球に全く影響がないとは言い切れない」

「大人しく、地球壊滅を待つより以外は、何も無い」


そして、阿修羅が危惧した通りに、全世界が混乱を始めている。


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