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VS東名煽り男(2)

リーゼント男は、ますますいきり立つ。

「おいおい!そこの親父!」

「さっさと10万!それから土下座!」

「いいか!この俺にはお前なんかとは違う、えらーーい人がバックにいるんだ!」

「何をやっても、その偉い人の名前を出せば、警察なんて逆に頭を下げて来るんだ!」


文句を言われ続ける父親が反論。

「そんなの関係ない!」

「お前のやっていることは、危険な煽り運転と、恐喝だ」

「それから、その偉い人って誰だ!」


そんなトラブルが続く中、光は真っ直ぐに、そのトラブルの場所に進む。

そして、その光の周囲を、例によって由紀、キャサリン、サラ、春麗が警護の体制を取る。

また、岩崎義孝も、少々立腹顔で光たちの後に続く。


光は、トラブルの場所に到着。

そのまま、リーゼント男と言い争う父親の中間に立った。

光は、まず、顔をリーゼント男に向けた。

「あの、こんな場所で大騒ぎ、何を怒っているの?」


リーゼント男は、さらに顔を真っ赤にする。

「うるせえ!てめえに関係ねえだろ!」

「おれは、このワゴンを運転していたのが、トロ臭かったから、注意していたんだ!」


光は、首を横に振る。

「いえ、そんなことはないと思いますよ」

「僕たちは、あなたたちの後ろを走っていて、よく見ていましたから」

「それを見る限り、ワゴン車のほうは、制限速度を守って模範的な運転」

「むしろ、そのリーゼント頭で怒っている貴方のほうが、どうみても煽り運転。相当危険な運転」

「ワゴン車の運転をされていたこの人の運転技術が高かったから、大きな事故にならなかった」


光にやり込められて、リーゼント男は、ほぼ切れる寸前、手に持った鉄パイプを振り回し始める。

すると、光の横に、ソフィーが立った。

「ところで君、ここの県の不動産会社の関係?」

「ポルシェの中に、その不動産会社の封筒が転がっていたから」

「それで、県知事とも懇意とか?」


リーゼント男は、息を吹き返した。

「ああ!その通りだ!県知事の後援会の大幹部だ!」

「いいか!だから、酷い目に遭いたくなかったら、言うことを大人しく聞け!」


今度は、由香里がリーゼント男の前に立った。

そして、その懐から、代紋を出してリーゼント男に提示。

「おい!そこの坊や!この代紋、わかるかい!」

「いいか!すべて見てた、この悪党!」

「親父にもしっかり言うよ」


リーゼント男が怯んだ。

「え・・・その代紋・・・まさか・・・江戸の大親分?」

「で・・・この人は江戸の大姉御?」

「逆らったら、江戸に入れない・・・全国の稼業連中から八分・・・」


さて、岩崎義孝はスマホで、誰かと話し始めた。

「ああ、知事さん?岩崎だ」

「今後の選挙は、私のグループは一切協力しない、呆れるにも程がある」

「うん、君の手下の行状を見てね、酷すぎる、そんな手下をかばうなんて、政治家以前に人間失格だ」

「いやいや堪忍できないよ、今、目の前で見ている、君の名前もはっきり出た、君も酷いねえ、選挙のためには悪事をもみ消す?」

「そんな君を応援するなど、恥ずかしい、ガッカリだよ」

「他の企業グループにも、言っておく」

「君の選挙?知らんよ、他の候補者を選ぶだけさ」


その岩崎が電話をしている時だった。

警察警察車両が到着、リーゼント男はそのまま逮捕連行されていった。


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