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一行は問題の孤児院に到着

岩崎義孝が厳しい顔。

「店主と田中議員が関係を持つ、孤児院に案内して欲しい」

「おそらく、ここの近くとは思うが」


店主と田中議員は、顔を見合わせた。

何故、今までの話と関係のないことを言われるのか、意味がわからないようだ。

しかし、岩崎義孝の顔は厳しいまま、とても拒絶などは出来ない。

それに、自らが行ってしまった失態もある。

「はい、わかりました、早速」


ソフィーが店主と田中議員に声をかけた。

「送り迎えは、公安の車で」

ここでも店主と田中議員は、怪訝な顔になるけれど、逆らうことは出来ない。

光たちが乗るサロンバスの前を走る公安車両に乗せられ、その孤児院に向かうことになった。


さて、一行は、間もなく孤児院に到着した。

店主と田中議員は、まず駐車場を見て、怪訝な顔。


店主

「お客様が多いのでしょうか、いつもより駐車場に車が多いようです」

「長野ナンバーもありますし、東京のナンバーもありますね」

「それも普通車ではなくて、バンとかワンボックス車」

「何かの物資とか資材を積むような車」


田中議員は、玄関のガラス越しに、スーツ姿の多くの見知らぬ人が動いている様子を見る。

「確かに客人が多いようだ」

「誰なのか、聞いて見ないとわからないが」

「服装からして、怪しい人たちではない」

「むしろ、公務員のような雰囲気」


岩崎義孝が、当惑する二人に声をかける。

「さっさと案内して欲しい」

「そこで、聴きたいこともあるので」


またしても、厳しい言葉に困惑する二人に気がついたのか、孤児院施設の職員が一人駆け寄って来た。


「店主!それから議員先生!大変なことに!」

「あの!国税が突然調査に!」

「それから長野県警と公安も数多く」

「施設長が締め上げられています!」

「施設長では、答弁が出来ないことが多くて」

「もう、大混乱です!」

「先生のお力で、何とかしてください!」


すでに顔が真っ青になった店主と田中議員にソフィーが警告をする。

「そこの二人、さっさと歩いて」

「今の貴方たちの表情も、同時中継で全て官邸と政党本部に送っているの」

「少なくとも先生は、ここの施設に関係があるでしょ?」

「施設紹介に寄稿もしているし」

「それに、ここの土地の名義は店主だよね」

「いずれにせよ、これだけの国税と公安が特別に動くの」

「それなりの嫌疑があるの、それくらいはわかるでしょ?」

「申し開きが出来るなら、しっかり申し開きをして欲しい」


店主も議員も、断ることは出来なかった。

今は、取調室となってしまった、会議室に連行されることになった。


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