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光のスマホに美紀のコール 春奈と光の添い寝

少しだけ話をして、また眠りに入っていた光のスマホにコールがあった。


相手は、華奈の母の美紀だった。

光は、少々寝ぼけ声。

「あ、美紀叔母さん、今、信州に入りました」


美紀は、思わず笑ってしまう。

「あはは、寝ていたでしょ?隣はルシェール?」

光は慌てて隣を見ると、春奈だった。

「あ・・・春奈さんでした、今、気がつきました」


すると美紀は、また笑う。

「そういうことはっきり言わないの」

「また怒られるよ、それが光君らしいけどさ」

「それでね、光君、何とか手配できたから、そのまま向かっていいよ」

「まあ、その前に信州そばでもいいけどね」


光が「ありがとうございます」と、美紀との話を終えようとすると、春奈が光の頭をコツンとたたく。

そして、光のスマホをブンと奪い取り、今度は春奈が美紀との会話になる。

「美紀さん、いい音したでしょ?光君の頭」

美紀はまた笑う。

「うん!泣きそうな顔していない?それが可愛いの」

春奈は、勢いにまかせて、もう一度光の頭をコツンしてから、美紀に聞く。

「ところで手配とは?」

「光君は口が短いから、わからないの」


美紀は素直な反応。

「ああ、そうね、春奈さんには引いているかも」

「怖がっているかも」

「でね、手配は国税庁の人を数人、特別にかな、連休中だから」

「本来はないけれど、何しろ人命にかかわる事件でもあるので、特別に」


春奈はようやく納得したので、電話を終える。

しかし、また光に文句。

「何も言わないからわからないでしょ?」

「それだから怒られるの」

しかし怒りながらも、光の腕をしっかり組み離さない。

身体も押し付け気味になる。

しかも、「それは言い過ぎ、やり過ぎ」となる巫女たちをフフンと笑う。


さて、そんなことをされている光は、ほぼ気にしていない。

それどころか、春奈以外の巫女には「聞き捨てならない」ことまで言ってしまう。

「春奈さん、最近、ボリュームアップしたの?」

「なんか、身体がフカフカで柔らかくて、気持ちがいい」

「実に安心感がある」


怒っていた春奈は、途端に顔を赤くしてニンマリ。

「そうなの、あちこちね、ふっくらとしてね」

「もうね、ルシェールにもサラにも負けない」

「カップもDだときつくて」

「いいよ、光君、おいで、寝てもいいから」

と、今度は抱き寄せてしまう。


その春奈に怒る巫女は様々。


「ああいうことを言うから、気に入らない」

「自分からDがきついって、私への嫌み?」

「でも、最近、お腹もポッコリしているよ、春奈さん」

「それは、年齢もあるしね」

「消化機能が衰えたかも」

「光君は、どうせアホだから、眠りの前の戯言に過ぎない、どうせ覚えていない」

「うんうん、どうせ春奈さんなんて、枕の代用品」

「・・・結局、春奈さんも寝ちゃった」


・・・・など様々言っていたけれど、巫女たちも結局はバスの中で食べ過ぎで満腹。

信州そばの店に入るまで、熟睡となってしまった。

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