豪華サロンバスでは様々、「悪者情報」がソフィーに
さすが大財閥当主が準備したサロンバスは、実に豪華だった。
フカフカの座席で天上にはシャンデリア、完璧な空調設備、もちろん豪華なトイレも完備。
大型モニターやクリアな音響のスピーカーも設置。
飲食系では大きな冷蔵庫、中にはミネラルウォーター、炭酸水、各種清涼飲料水。
旅行中のおつまみも、各種大量に入っている。
そして、バスに乗り込むなり、女性たちは大騒ぎ。
「うわーー!パルマの生ハム?ワイン?」
「珈琲豆はコロンビア、ホンジュラス、フレンチロースト?」
「え?このチーズ、メチャ高い、それがこんなに?」
「えーーー?このチョコレート、完全オリジナルなの?」
「わ!マカロン、サヴァラン、エクレア、ティラミス?まだまだあるって!」
・・・・とにかく、あちこち開いて大騒ぎになる。
望月梨花があまりの大騒ぎに苦笑い。
「とにかく栄養をしっかり取って、旅行中の様々なことに対処しましよう」
「また、お昼は、信州蕎麦、夜は別荘にてバーベキューを予定しております」
さて、そんな食べ物などに興味がない光が、バスに乗り込むなり、スヤスヤと眠り始めると、春奈がこの時とばかりに、光の隣をゲット、ニンマリと光の身体を支える。
「まあ、悪者退治の前に、こうして休ませておくの」
「それにしても、懐かしい感覚だなあ」
「寝顔もメチャ可愛い」
しかし、その様子を見るルシェールは、落ち着いている。
「どうせ、寝ぼけて誰が隣にいるのかもわからない」
「途中で春奈さんには、生ハムとチーズとワインを飲ませて」
「そのついでに、押しのければいいさ」
そのルシェールの発想は、他の巫女も同じなので、それぞれが様々なおつまみを楽しんでいる。
華奈
「豪華なおつまみも好きなんだけどね、この柿の種が好きなの、後を引く」
岩崎華
「私も実はそうなの、梅味が好き」
柏木綾子
「へえ・・・お嬢様なのに意外だなあ、でも、このチョコレート味って。不思議」
華奈
「これと、ノンアルコールビールは合うのかな」
岩崎華
「梅味は・・・イマイチ・・・ギリギリかなあ」
柏木綾子
「チョコレート味は却下だよね」
そんな高校2年生の女子とは異なり、もう少し大人女子はタンパク質系やらお菓子やら。
由香里
「このローストビーフが絶品だなあ」
由紀
「いや、生ハムがね、すごいの、味が濃い」
ルシェール
「この絶品バニラアイスに、チョコレートリキュールをかけるの、それが大人の味」
さて、ソフィーのタブレット端末には、早速「悪者情報」が入ったらしい。
「わかりました、直行します」
「表面的には、社会福祉貢献に尽力する地域の名士にして、政治家なんですね」
岩崎義孝も興味があるらしい、ソフィーのタブレットを覗き込んでいる。




