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信州旅行に盛り上がる巫女たち 震えだした綾子

光の結論「今週末の信州旅行」に対する反発は、巫女たちからは全くなかった。

その理由としては、

「この結論の早さは、阿修羅の早さ」

「ナマケモノでノロマの光君の判断ではない」

というもの。

少々驚く岩崎義孝や華、望月梨花ではあるけれど、早速旅行の準備やら何やらの相談が始まってしまった。


春奈

「露天風呂はあるのかな、若返り効果のあるお風呂も」

望月梨花

「はい、大きな露天風呂はありますが、若返りは・・・」

ソフィー

「ところで混浴?お猿さんが入って来るとか?」

望月梨花

「えーっと、猿は入って来ません、混浴・・・簡単な仕切りはありますが、何故、その質問を?」

ルシェール

「闇に紛れて、光君を襲うの?ソフィー」

由香里はニヤニヤ。

「いや、それ、私もしたい、ムギュってすると、ジタバタするのが面白い」

由紀

「だめ!そんなことしたら、光君倒れる、でも私もしたくなった」

華奈は怒った。

「こらーー!そこの年増女たち!そういうフラチはことはいけません!」

「部屋割りを先に考えましょう」

望月梨花

「女性たち全て別室でも、大広間でもかまいません」

キャサリン

「抜け駆け防止で、大広間にしましょう」

サラ

「でも、早いもの勝ちでもどうかな」

春麗

「スピードなら本気を出せば負けないよ、それでもいいの?」


・・・・なんやかんやと、大騒ぎになり、岩崎義孝、華、望月梨花がオロオロする中、一人黙り込むのが、柏木綾子。


その柏木綾子に、光が声をかけた。

「ねえ、綾子ちゃん、何か気になることあるの?」

「綾子ちゃんのお仕えする諏訪様のこと?」


柏木綾子は、顔が蒼い。

小さな声で「はい」と言うのみ。


大騒ぎしていた巫女たちも、柏木綾子に注目。

春奈

「気になることがあれば、今のうちに」


ソフィーは、意識を集中して、柏木綾子の心を透視、そして、複雑な顔でため息をつき、綾子に尋ねる。

「ねえ、綾子ちゃん、その話、マジ?」

「とっくに消えた風習と思ったけど」


綾子は首を横に振る。

「いえ・・・なぜか、突然、そんなことを言い出す人が」

「恐ろしくて・・・」

「それに・・・」

綾子は、そこから先の言葉が出せない。


ソフィーが低い声になった。

「つまり・・・生贄の子供を差し出せと?」

ソフィーの言葉で、綾子の身体が、ブルブルと震えだした。


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