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巫女たちの想い 学園長と阿修羅の会話

光は事件の処理をソフィーに任せ、学園内に戻った。

ただ、阿修羅に変化し、戻った後なので、少々お疲れモード。

また、生徒たちは、いろんな話をしている。


「ものすごく臭くて、ぼろ衣をまとった集団と、黒づくめの尼僧が歩いていて」

「いきなり集中豪雨になって、それが止んだら、その集団と尼僧が消えていた」

「何だろうね、あれ」

「よくわからないや、全然」


光の隣に座る由紀は、それで安心。

「寒川様の八方除け結界の護符が完全だった」

「万が一にも、人間の爆破なんて、一般の人に見せるべきではないし」

そして巫女のテレパシー会議が始まった。


キャサリン

「さすが寒川様、感激しました」

サラもキャサリンに続く。

「寒川様の護符で邪念を封じ込め、阿修羅様たちが始末をつける、完璧な戦略」

春麗は、光を見た。

「でもさ、光君、全裸美少女を見て、うろたえたよね」

「不安なような、安心なような」

由紀は思い出した。

「私も素肌で抱き合ったことある、その時もうろたえてた」

キャサリンは、それがうらやましい。

「光君と一夜の時は、そうする、何も身に着けない」

サラ

「全裸になって抱き合ったとしても・・・阿修羅と御神霊の魂の触れ合いだよね」

春麗

「うーん・・・まあ、仕方ないね、それがないよりマシかな」


華奈や柏木綾子、春奈もそれぞれ思っていたけれど、ほぼ春麗と同じ内容だった。

そのような状態、ほぼ平穏に一日が過ぎ、放課後となった。

光もようやく回復し、音楽室に向かうため、教室から廊下に出ると、学園長から学園長室に呼び出しを受けた。


学園長室に入り、光がソファに座ると学園長が頭を下げる。

「お疲れ様、光君」

光も頭を下げる。

「はい、いきなりだったので」

学園長

「そろそろ、動きが始まったのでしょうか」

光は頷く。

「はい、星の動きで、分析できる機関はあると思います」

「それを利用して、人を不安と不信の狂気に導く不逞の輩も」

学園長はため息。

「確かに滅びの集団、酷い集団でした」

光は悲しそうな顔。

「まあ、あの程度なら、難しくはありません」

「爆破されてしまった人は、可哀想でしたけれど」


学園長は光の顔を真正面から見た。

「阿修羅様、学園として何か対処することはあるでしょうか」


その質問と同時に、光は阿修羅に変化した。

「全て指示を出す」

「対策は、ほぼ完成している」

「大隕石は、地球に影響がないように爆破する」

「問題は、それを信じない、不必要な不安を煽り、他者の被害の上に自らの私腹を肥やす輩」

「まあ、そんな輩は阿修羅が問題を解決したとしても、自分の手柄になすだろうけれど」


阿修羅の顔が厳しくなった。

「どうあれ、この地球が存続するのが第一義」

「しかし、他者に対して悪を施すものは、鉄槌を下す」

学園長は、阿修羅に深く頭を下げている。

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