光(阿修羅)とサラ(アルテミス)の一夜
サラの唇は柔らかく何度も光の唇を楽しむ。
「いい感じ、光君」
「美味しいよ、光君」
光は、素直にサラの唇を受ける。
「そう?ありがとう」
サラが泣き出した。
「だって・・・何年振り?千年?2千年?」
「ほったらかしで・・・」
光はサラを深く抱く。
「そうだね、もともとの生まれは・・・一番近く」
「隣のようなもの」
サラ
「アルテミスと阿修羅だもの・・・」
「ソフィーの観音様と言うか大天使ガブリエルと、ほぼ同じ地域」
光
「声をかけてあげられなくて、ごめん」
サラは光の背中に爪を立てた。
「気に入らないけれど、多すぎるしね、お偉いさんが」
でも、傷をつけるほどではない。
光
「結界を張ったんだ、かなり強い」
サラ
「たまには、独占したいもの」
「楽しませてね、そろそろ阿修羅様になって」
光は頷き、その瞳を輝かせる。
すると途端に、光が阿修羅に変わっている。
サラも、ギリシャオリンポス12神の女神アルテミスに変化している。
阿修羅はアルテミスの手を握る。
「相変わらず、美しい」
アルテミスの顔が赤い。
「ほったらかしにしておいて?意地悪」
「でも、今夜は独占」
「他の女は考えないで」
阿修羅はアルテミスをしっかりと抱く。
「ところで、光君みたいに無粋だけど、対策は順調に?」
アルテミスは阿修羅の肩に顔を埋めた。
「はい、阿修羅様、地震対策、海底火山対策は、ポセイドンが動き回っています」
「それから。メデューサが、危ない箇所に、その目力で石のブロックを埋め込んでいます」
「それからアポロは大宇宙に飛び、巡回開始、少しでも異変があれば、阿修羅様に連絡があります」
阿修羅はアルテミスの美しい髪をやさしく撫でた。
「ありがとう、助かる」
「そこまででいい」
「ここから先は・・・」
「はい」
アルテミスの全身が赤く染まった。
阿修羅とアルテミスは、朝まで、深く愛し合った。
朝になった。
「ん・・・あれ?・・・え?」
光は、目を開けて驚いた。
サラの豊かな胸が目の前にある。
「どうして?」と言う間もなかった。
「うるさい!この薄情者!鈍感!」
サラは光の顔を、その胸に押し込めている。




