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光が居眠りの中、様々に盛り上がる。

厚顔ワグネリアン対策もまとまり、春麗が全員の顔を見た。

「あのね、この間、神田明神でスクールアイドルをやって、すごく楽しかったの」

春麗の意見には、踊った全員が同感のようで、深く頷いている。

春麗は、話を続けた。

「つまり、また踊りたいなあと」

この話にも、踊った全員が頷く中で、年増として踊らせてもらえなかった春奈とソフィーが異論。


春奈

「もうちょっと大人の踊りにできないの?」

ソフィー

「私も脚は自信あるよ、でもさ、さすがにセーラー服は・・・」

「マジにポン引きになったり、セーラー服はねえ・・・」

初耳の晃子はキョトン、眠ったままの光を揺り動かす。

「光君、そんな演奏もしたの?」

光は、ほぼ寝言。

「ああ、やったかなあ、でも面白かったかなあ」

要するに眠いので、話題に合わせただけの言葉らしい。


すると弁財天が光の頭をポカリ。

「そういう抜け駆けをするから怒りたくなるの!」

「いい?アキバより井の頭公園のほうが広々としているしさ」

「そもそも、この弁財天がいるのに、なんで先に神田明神様で?」

「あんな大国主と少彦名と将門君のほうが、私よりもいいってこと?」

勢いあまって、2、3回、光の頭のポカリが落ちている。


巫女たちは思った。

「そういえば、弁財天は、嫉妬の女神だった」

「でもいいや、私たちの文句もついでに代弁してもらって」


すると白蛇精がが、「うーん・・・」と考え込む。

「私には無理だねえ・・・スクールアイドル・・・」

「胸もお尻も、こんな娘たちの比ではないしねえ・・・」

「踊りたいけれど、センターかなあ・・・」


弁財天が頭を抱える中、若いほうの巫女たちが、これにはムッとする。


「こんな娘たちの比ではない?」

「自分が大きすぎるだけでしょ?皮肉?」

「これについては、光君が正しい、肉のカタマリ」

「皮肉を言う前に、胸をわけてくれるとかさ」

「コレステロールたっぷりって感じ」

「踊ったら地響きだよ、全く」

「キャバレーとスクールアイドルは違うって」

・・・・・様々に続くので、なかなか収集がつかない。


それでも、ルシェールが、混乱の場をなだめる。

「ところで皆様、最近、暴食が続いております」

「スクールアイドルも何も、ダイエットが必要なのでは?」


その「ダイエット」が、効果があったようだ。

全員が素直に頷くと、光がむっくりと身体を起こした。

そしてポツリ。

「お茶漬けが食べたくなった」

「鮭、梅干し、ワサビ、海苔・・・」


キャサリンの反応が迅速。

「はい!鮭を焼きます」

サラも立ち上がる。

「日本に来て、お茶漬けを知って、感激で・・・梅干しどこに?」

春麗もほぼ同時。

「うーん・・・全部乗せは、くどいかなあ、悩む」


どうやら日本育ち巫女よりは、外国人巫女のほうが反応が早いようだ。

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