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弁財天の御馳走のお礼は?

さて、光と弁財天が話し込んでいるけれど、巫女たちは全く近づけない。

ソフィーがさすが観音様の巫女、話をしっかり聞き取って巫女全員に流す。

ソフィー

「大隕石対策の水難防止を、弁天様がしてくれるみたいだけど」

「でも、光君が弁天様をほったらかしにしたのを怒ってる」

春奈

「ああ、対策は助かるけれど、光君に女の気持なんて、わかるはずない」

由香里

「私も何度も寸前で逃げられたもの、マジで恥かいた」

由紀

「うーん・・・期待するほうが無理、押し倒すしかない」

華奈

「全く本来の妻は、私ってことを全く理解していない」

柏木綾子

「華奈ちゃん、それ聞き飽きた、光さんも含めて華奈ちゃん以外は、誰もそんなこと思っていない」

キャサリン

「それはその通り、でも弁天様、きれい、着てみたいなあ、あの衣装」

サラ

「まさに東洋の神秘だよね、あそこまでの色彩感覚はギリシャにはないなあ」

春麗

「それより光君の白蛇精論が面白い、露出狂とか化粧がきついとか」

「あれを言われたらセクシー美女とか、セクシー攻撃は光君には通用しないことがよくわかる」

ずっと黙っていたルシェールも、それには頷く。

「アイドルを何も知らない光君、雑誌もなくPCにもないもの」


さて、弁財天と光の話は終わったらしい。

一緒に、巫女たちのテーブルの前に歩いて来た。


弁財天が、全員に笑いかける。

「それでね、光君を護ってくれて本当にありがとう」

「まあ、御存じの通り、女心は全くわからない光君だけどね」

「とにかく、いい子だから、安心していい」

「気持には応える子」


巫女たちが、頷いていると弁財天は、意味深な顔。

「私も光君の子供が見たいなあ」

「どんなパパになるのかなとね」

「だから、みんな・・・さっさとね」


この意味を理解した巫女たちは、真っ赤な顔。

光は、「はぁ?」と、意味不明。


弁財天は、そこで、また笑う。

「じゃあ、御馳走様」

そして、袖を振ったかと思うと、その姿を消してしまった。


すると、テーブルの上には、香気あふれる熱々の丼が置かれている。

しかも、かなり大きな丼になっている。


光が、丼のふたを取ると、本当にうれしそうな顔。

「わ!まさか!金目鯛の煮付けの丼?」

「しかも汁が・・・この汁・・・大好き!」


天空から弁財天の声が響いてきた。

「あはは!恵比須様にもらったの!」

「光君好みの味、甘辛をきつめにした味、もっと元気になるようにって!」


巫女だけではない、屋形船に乗る全員が、金目鯛煮付け丼にむしゃぶりついて食べることになった。


「もしかして・・・七福神もご協力かな」

光がつぶやくと、巫女全員が笑顔で頷いている。

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