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巫女たちは、丼ご飯が大好きなようだ。

ルシェールは、光からの返事は結局あてにしなかった。

「いいよ、光君、私に任せて」と言い切り、光も「ルシェールがそう言うならと」頷くので、そのまま望月梨花に承諾の意を伝える。

「はい、OKです、ただ光君は、ご飯ものが食べたいみたいです」

「神田明神の柴崎納豆とか、葉唐辛子と青じそに反応していましたので」


すると望月梨花が意外な反応。

「そうですかーーー・・・」

「岩崎義孝も、そういうの好きです」

「それ、言ってみます、私も好きなので」


一旦、電話が切れて、その3分後だった。

望月梨花は超明るい声。

「はい!OKです!岩崎義孝は丼物が食べたくなったみたいです」

「バスでお迎えするまでの時間を利用して店を探します!」


ルシェールが、並みいる巫女たちに、その旨を伝える。


春奈は、いつもの皮肉。

「えーーー?超大財閥当主とご会食をするのに、丼物?意味わかんない」

ソフィーも、文句タラタラ。

「最近ねえ、体型がねえ・・・うーん・・・せっかく炭水化物抜きダイエットしているのにねえ・・・」


しかし、20歳以下、ルシェール以下の巫女たちは、大喜び。

特にキャサリンとサラが目を輝かせた。

キャサリン

「うわーーー!日本の丼文化って大好きです」

「あの丼をガツガツ食べる力って、生きる力と思うんです」

サラ

「上品だけが食べ方ではないと思うんです」

「豪快にバクバク食べるのって好きです」


そんな中、ぼんやりとしていた光が、ポツポツと話し出した。

「そうだよね。キャサリンとサラの言う通り」

「丼を持って、ご飯をかきこんで食べるって、最近は、あまりしないけれど」

「岩崎さんみたいに、日本の戦後復興を支えた人は、体力勝負」

「おそらく、丼飯が活力源」


ルシェールが、笑顔で光を補足する。

「美味しく炊きあがったお米」

「出汁がしっかりと出た、美味しいお味噌汁」

「ビシッと味が決まったお漬物」

「さて、湯気が立つような熱い丼・・・」

「その丼のふたを開けると・・・」


その言葉に、春奈が反応、いやルシェールに乗せられてしまった。

「うーん・・・最強はかつ丼かなあ・・・いや焼き肉丼も捨てがたい」

「天丼、親子丼、玉子丼・・・」

「あ・・・やば・・・言っちゃった・・・」

と恥ずかしそうな顔。


結局、ソフィーも反応を押さえられない。

「いや・・・春奈さん・・・鉄火丼を外すなんてどういうこと?」

「海鮮丼もあるし、海の幸を外してはいけないって・・・やばい・・・うに丼を忘れていた」

由香里もいろいろと。

「とろろ丼も、美味しい」

「カレー丼もあるし・・・あ!牛丼も!」

由紀も我慢できない。

「ほらーー!みんな忘れてる!鰻丼でしょ?最高は!」

「かつ丼だって、ソースカツ丼もあるし」

華奈はやはり奈良出身。

「あの・・・湯葉の玉子とじ丼がいい」

柏木綾子は豪快。

「焼き肉丼もいいけれど、ステーキ丼もなかなか」

春麗は中華から。

「中華丼、天津丼、麻婆豆腐丼かなあ、他にもあるけれど・・・」


などなど、お迎えのバスが来る前に、巫女たちは大騒ぎになっている。


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