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スクールアイドルになれず、落胆の春奈とソフィー

大盛り上がりを見せた神田明神本殿前の巫女たちによる、スクールアイドルパフォーマンスは一曲だけで終わった。

アンコールを望む参拝客も多かったけれど、一曲が終わった時点で、スクールアイドルが誰もいない。

つまり、スクールアイドル姿に扮していたルシェールなどの巫女は、一瞬にして元の服に戻っている状態なので、誰も気がつかない。


「あれ・・・?」

「いないよ?あのアイドルたち」

「どこへ?」

「もしかしてマジに神田明神の奇跡?」

「動画撮影したけれど、残っているけれどねえ・・・」

「でも、いいや、元気が出た。活力がもらえた」


と、まずまずは、大好評のままになっている。


さて、そんな中で、踊りに加わらなかった春奈とソフィーは、ボンヤリ顔の光を責め始めた。

春奈

「ねえ、光君、私は年増だから、スクールアイドルは無理ってこと?」

ソフィー

「私だって、美脚だよ?若い子たちに負けないよ、それを年増って思って変化させなかったの?」

春奈

「ありえない年齢ハラスメントだ、家に帰ったら正座させて説教する」

ソフィー

「うん、1時間では生ぬるい、私たちの気が済むまで」


その年増二人に、光はオズオズと反撃を開始する。

「だって、春奈さんは、生徒を見守るべき教師でしょ?」

「ソフィーは、いつも警護って言っているでしょ?」

「それを厳正に考慮して、八部衆とも相談して、そうしたの」

「どこが悪いの?」


必死に抗弁する光に援軍が現れた。

華奈

「あのね、これはピチピチとした私みたいな女の子がいいの」

由紀

「やはりねえ・・・最低でも二十歳前後・・・」

由香里

「家に帰って疲れたって言われてもねえ・・・」

キャサリンも厳しい。

「酷なようですが、浮いてしまうかも」

サラは皮肉。

「確かに20代の半ばで、スクールアイドルと言われても・・・」

春麗はきっぱり。

「無理は無理、お二方、やはり年相応があるので」

柏木綾子は慎重。

「お二方が見ておられたので、安心して踊れたのです、感謝しています」


最後にルシェールが決着をつけた。

「ほら、そこのお姉さま方、いつまでも拗ねないでください」

「踊りは終了しました、次の予定に進みます」


年下娘たちにコテンパンにやりこめられ、すでに涙目の春奈が尋ねた。

「ルシェール、次の予定って何だっけ?」

同じく落胆気味のソフィーも次の予定がわからないようで、首を傾げている。


すると光がポツリ。

「ここに来たら、甘酒とか、決まっているでしょ?」

「春奈さんとソフィー、飲みたくないの?」


その言葉で、春奈とソフィーはいきなり同時に動く。

あっと言う間に、光の両サイドに立ち、無理やり腕を組んでいる。


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