お茶の水駅界隈散歩(4)巫女たちは神田明神でスクールアイドルに変化。
光と巫女たちは、神田明神に入った。
まず、春麗が大興奮。
「うわーーー!アニメで見た通り!スクールアイドルの聖地だ!」
「ここで踊ってみたい!」
サラも目がパッと開く。
「うーん・・・全てがキラキラと見える、まさに御神域」
「あらーー!ここで踊れたら、一生の思い出になる!」
キャサリンは姿勢を正す。
「何度も助けれたし、お礼をしたいなあ」
「踊りの奉納って出来ないかなあ」
ただ、ルシェールや日本人巫女は、何よりも光に不安を覚える。
ルシェール
「だってさ、光君はスクールアイドルなんて知っているわけがないもの」
由香里
「PCにはアイドルの写真もないし、そうなれば歌なんて知らないはず」
由紀
「去年、銀座で恋チュンやったけれど、あれは懐メロだよね」
春奈
「うん、後で聞いたら、八部衆がそれを知っていて、光君は楽譜を渡されただけなんだって」
ソフィー
「うーん・・・そんなものだよね、光君って」
華奈
「何とか出来るのかなあ、急な話で」
そして、急に踊りたがる外国人巫女を見ながら、心が動く。
華奈
「万が一、外国人が踊って、私たちが見ているだけってのも、うーん・・・」
由香里
「踊りだせば踊れると思う、それが巫女」
由紀
「ミニスカートにすればよかったかなあ、せめて」
さて、当の光は、本殿の参拝、大国主命、少彦名命を参拝し、ソフィーを手招き。
ソフィーも光の意を察したらしい。
少しの間、二人で社務所に入り、すぐに出て来た。
光はいつものボンヤリ顔。
「楽譜とキーボードを貸してもらった」
あまりにも口が短いので、ソフィーが補足する。
「つまり、あのアニメの曲を、雲に浮かぶ八部衆と演奏」
「で、踊ってもいいって、宮司が許可をくれた」
と、ソフィーが言葉に出した瞬間だった。
異変が発生した。
天上から、いきなり「ラブライブサンシャインのテーマ、青空Jumping Heart」
のイントロが流れた。
そして、春奈とソフィー以外の巫女全員の服がスクールアイドルの衣装に変化してしまった。
ルシェールがスクールアイドル姿になった巫女全員に声をかけた。
「こうなったらやりましょう!」
誰からも反論はない。
全く自然にルシェールを中心に、フォーメーションを作り、本殿の前で、踊り歌いだす。
多くの参拝者も、これには驚いた。
「うわーーー!まさか!ここで?」
「全員、可愛いし、歌も踊りも完璧!」
「伴奏もキレキレで、いいなあ!」
「すっごい!全員、キラキラして!見ていて元気が出る!」
「わーーー!幸せ!参拝して良かった!神田明神様、ありがとう!」
とにかく、スクールアイドル姿で踊る巫女たちも、それを見ている参拝客も、大盛り上がりになっている。




