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信州旅行計画と公式ファンクラブ設立計画

二階から光と岩崎義孝が真面目な顔で降りてきた。

望月梨花は、立ち上がって二人に深くお辞儀。

「先ほどからお邪魔しておりました」


光は、「はぁ」程度、岩崎義孝も頷くのみ。


望月梨花は「公式ファンクラブ設立」について、光本人に話を聞こうと思ったけれど、巫女たちもそれを察して「ものすごい目」で睨んでくるし、光自体が望月梨花に全く関心がないようで、見向きもしない。


それどころか、光が岩崎義孝に少し頭を下げ、巫女たちに話を始めてしまった。


「えっとね、八ヶ岳とか諏訪大神様詣での話をしたんだけど」

「岩崎さんのご厚意で、宿泊先の手配もしてもらえることになった」

「現地での案内は、諏訪様の巫女の綾子ちゃんに任せたい」

「日程としては、僕のコンサートが終わってから、学園の音楽部のコンサートまでの間の3連休を利用する」

「人数が多いので、バス利用、それはソフィーにお願いしたい」


ルシェールが、さっと光のフォローをする。

「全員参加できます?綾子ちゃんもソフィーもお願いできる?」


巫女たちは、全員クールサイン、つまり承諾の意を示す。

岩崎華がオズオズと、祖父の義孝を見る。

「行ってもいい?」

岩崎義孝は、光に「どうですか?邪魔になります?」と確認。


光は、何も気にしていない。

「部屋が開いていればいいのでは」程度の答え。

華奈と綾子が岩崎華に、クールサイン。

他の巫女もニコニコしているので、この時点で岩崎華の参加も決定。


そこまで話が進んだ時点で、光はようやく望月梨花の顔を見る。

そして、いつもの光らしい言葉。

「望月梨花さん、何か用事があったの?」


望月梨花は、赤面。

「えっと・・・あの・・・」

少し緊張するけれど、ここまで来て訪問理由を言わないのは、気持ちが収まらない。


「光君の公式ファンクラブを作っておいたほうがいいかなあと」

「すでに、私的なファンクラブがあちこちに出来ているみたいで」

「そういうファンクラブが整備されて公式なのが出来ていれば、コンサート情報をスムーズに伝えるとか、関連グッズの販売もしやすくなりますし」

「光君もファンの人の生の声を聞けますし・・・」


光は次々に言われて、全く意味がわからないらしい。

「あの・・・それで・・・僕は何かするの?」

「それで仕事が増えると、無理です」


望月梨花は、さらに話を進める。

「いえ、事務的な作業は全て、こちらで対応します」

「光君は、写真を撮って、時々話をするくらい」


光は、面倒になってしまったようだ。

そして光がチラリと巫女たち、そして岩崎華を見ると、全員が手で「バツ」のポーズを取っている。


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