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光は岩崎義孝に大隕石の説明をする。

リビングに入って来た岩崎義孝に光は頭を下げた。


「どうしてもお願いしたいことがありまして、それも現段階で極秘裏にしないと大変なことになるので、失礼とは思ったのですが、起こしいただいた次第です」


岩崎義孝は、首を横に振る。

「いえ、大恩ある貴方がそこまで言うのは大変な事態」

「岩崎義孝、命がけで、サポートしますので、ご遠慮はなさらず、何なりと」


岩崎華は、華奈と柏木綾子の真ん中に座る。


光は、巫女全員に声をかけた。

「僕と、岩崎さんだけの、対面で話をしたい」

「場所は、二階にする」


巫女たちからは、何の異論もなく、光と岩崎義孝は、そのまま二階の大広間に上った。


光が厳しい顔で、PCを操作すると、正面の壁モニター大画面に、まず地球、そして宇宙が映し出される。

光は、PCを再び操作、地球を大宇宙の画面の右端に移動させ、ポイントマークをモニター大画面の左端の赤く輝く小さな塊に置く。


「岩崎さん、まだ、ごく一部の天文研究者が気がついた程度かもしれません」

「宇宙観測ソフトからの観測です。このPCも精度が高いので、正確なもの」


岩崎義孝は、よくわからないので、「はぁ・・・」と頷くばかり。


光は、説明を始めた。

「この左端の赤く輝く小さな塊と、地球の大きさを比べて見ると」


岩崎義孝

「はい、地球よりは大きいと思われます」

光は、厳しい顔のまま。

「この赤く輝く塊は、分析によると、地球にそのまま向かう可能性が高い」

「少々は削られても、そのまま地球への進路は変わりません」


岩崎義孝の顔が、青くなった。

「・・・となると・・・地球は?」

「はい、このままでは破壊されます」

岩崎義孝の声が震えた。

「それを回避する手段としては?」

「簡単に言えば、到達する前に、破壊するしかない」

「それも、地球に極力被害が及ばない手段を用いて」

岩崎義孝はようやく理解し始めた。

「・・・となると・・・我が企業グループでも軍事部門があるけれど・・・」

「いや、全ての関連能力を用いて・・・」

「破壊兵器の研究と開発が必要と思われます」

岩崎義孝の目に、闘志が宿った。

「これは、やらねばなりません、地球を守らなければなりません」

「全面的に協力します」

「それも、マスコミ等には絶対に漏れないように」

「他の企業グループとの共同開発も情報漏れや時間がかかるリスクがある」

「御社内でも、完全独立部署、部外秘を徹底していただきたい」

「それと、少ししたら、官邸にも出向くことになっております」

岩崎義孝

「その際には。私も出向きます」

「政府との連携も大切になるので」


光と岩崎義孝の、話は続いている。

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