表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/303

天文研究施設設置と華奈、御神霊たちの出現

光の話通りに、アパートの屋上で、さっそく天文研究施設の設置工事が始まった。

光が設置工事を見に来た巫女たちに説明をする。


「父さんに連絡したら、すぐに図面を送ってきた」

「父さんと岩崎さんとも連絡が取れていて、建設業者も岩崎さん関連」

「大きくて精度が高い望遠鏡と観測システム」

「プラネタリウムも観測システム連動で精度が高いもの」

「夜通しもあり得るので寝泊りできるようにした」


華奈が、すぐに反応する。

「それでは光さんが泊まる時に、私が添い寝をいたします」

「お疲れを癒してさしあげます、肩を揉み、腰を揉み・・・」


その華奈の言葉を、春奈がすぐに否定する。

「だめ、華奈ちゃんの肩揉みは、超ド下手」

「揉んでもらうと、逆に肩が凝る」


他の巫女たちも全員、ムッとした顔で華奈を見るけれど、華奈は光にしがみついて離れない。

そんな華奈に、ルシェールが助け舟。

「まあ、仕方ない、お母さんの美紀さんに叱られて家出したら、そこで寝たら?」


ニンマリとなる華奈に、ソフィーが厳しい一言。

「でもね、華奈ちゃんがそこで寝る日と、光君がそこで寝る日が一致するとは限らないよ、それでもいいの?」


華奈は、そこで困った。

いかに屋根があるとしても、自分だけ望遠鏡と観測システム、プラネタリウムの部屋で眠るのは、不安らしい。

「・・・ちょっと・・・怖いかも・・・」

と、また光にしがみつく。


そんな華奈の必死さが、ようやくわかったのか、光が華奈に声をかけた。

「うん、邪魔しなければいいかなあ、僕とは限らなくて順番に二人ずつかもしれないけれど」


少しがっかりする華奈に、光が真面目な顔。

「華奈ちゃんには、すごく大切な役割がある」

「だから、僕も巫女さんたちも、華奈ちゃんを見捨てることはない」

「安心して、華奈ちゃん」


華奈は、驚くほどの光の真面目な顔を見て、頷く以外にはなかった。



そんな屋上での話が終わり、それぞれが自分の部屋で眠りに入った頃、光の部屋に異形が数多く出現した。

一体は、光から抜け出た阿修羅。

そしておなじみの地蔵菩薩。

大天使ガブリエルの姿。

聖母マリアや、その御子イエスも見える。

また、光り輝く天照の大御神も見えている。

もしかすると、地蔵とイエス以外は、巫女全員のに宿る御神霊が全て出現しているのかもしれない。


阿修羅が口を開いた。

「相当な戦いになるけれど、協力を願う」

地蔵菩薩

「この世を救うのが本願、当然にございます」

大天使ガブリエル

「天照様の鏡のお力をお使いになるのですね」

天照大御神

「弾き飛ばしましょう」

聖母マリアが他の御神霊たちを代表した。

「私たちは、宿り子たちを守ります」


イエスは熟睡する光を見つめている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ