表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/142

73 準備

 いい加減やられ過ぎたわね ・・・・・・

『そうですよご主人様。今度はこっちから裏切者のキュルソンを倒しに行きましょう!

 この駄目天使に隠れ家を吐かせてすぐにでも!』

『いや、今日はよそう ・・・・・・

 血を流し過ぎた、それにアンの経過観察をしないとアプリの副作用がどう出るか分からないと肝心なときに使えぬからな』

『ええ!そんな代物を私に使ったんですか?ご主人様の薄情者!』


(こうしてみると普段通りなようだが。

 いや、多少メンタルに好戦的な面が見えるか・・・・・・)

 

『そうだな、じゃあ人道的な実験でもするか』

『え?今度は何を?』


 目覚めよ、キール


「なんだ、俺は死んだはず。これは一体?」

『ほう、天使と人間でも割とあっさり融合出来るんだな。

 このアプリも大したものだ』

 悪夢から醒めた様な顔をした顔色の悪いキールが天使の声で話し出した。


『わあー、キールが天使で。だけどキールが生き返ったの?』 

『違うなアン。死んだキールの体と駄目天使を融合させただけだ。奴の身体は使い所がまだあるからな。

 キールの人格が現れるのは身体に残った残存ウィルスの仕業だろう。

 まあ、ザキエルが必死の演技で謀っている可能性も否定できぬが ・・・・・・』

「そんな人聞きが悪いなあ、もう僕は観念しましたから。キュルソン姉さんには悪いけど。もう、僕はホムンクルスさんの手下だよ。

 何だって言いつけていいからね」

『あんなこと言ってますが、油断なりませんねご主人様。

 あ奴にご主人様に対する敬意が見られません!

 ところでご主人様、ウィルスというのは?』

『そうだな一般的には病気の元だ。生物に侵入して、元の生物の構成要素を使って増殖するんだが、そのときに生物の身体を変化させたり悪影響を及ぼす毒を作ったりする。まあ、それがウィルスによる病気だな。

 これは魔導の奥義に通ずるものしか知らぬことだが、生物の魂や親の長所短所を次代に引き継ぐ役割も担っている。まあ、難しければ忘れて良いぞ。そこまではアンに期待していないからな』


 そもそもがこの世界の通貨、仮想通貨霊子(レイス)にしてもウィルスを利用して魂に刻み付け、取引の公正性を担保している。偉大なる錬金術師の御業によって。


(まあ、時間が経てば体内環境が変わってキールの人格もザキエルに統合されるか消えるかするだろう)


『セーレ、街まで大急ぎで運べ。いつまで遊んでいるんだ、お愉しみはもうおしまいだ。

 ザキエル、帰り路の暇つぶしに聞いてやる。キュルソンの隠れ家と陣容の概略を話せ』

「はいはい、仰せのままにご主人様。

 えーと西の大陸に隠れてまして ・・・・・・」

『かあ、折角いろんなタイプを選り取り見取りで組んずほぐれずハッスルしていたのに。どうせそうだよな、結局いつだって俺のターンは短く過ぎ去るのか。

 それにしてもなあ。あの娘たちが人間で無かったら、ずっと可愛がってやれたのになあ』

 相変わらず愚痴モードのセーレに乗って、ホムンクルス達は拠点にしている街に戻ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ