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64 天界の使者

お待たせしました

 紆余曲折もありはしたが順調に冒険を進めホムンクルスの隠された身体は七つのうち五つまで回収を果たした。

 その過程でキール一行のリタは娘とともにその一生を閉じた・・・・・・


『キール様、朝ですよ。お食事の用意も出来ていますよ・・・・・・

 はい、お茶ですよ。

 はい、お着替えです』

 甲斐甲斐しくキールの世話を焼くのはホムンクルスの支配下の魔人の一人アンドロマリウスであった。



・・・・・・その日の午後

 

 復讐の念に燃えるキュルソン一派は、天界からの使者を迎えて混乱の渦に巻き込まれていた。

 尊大な態度で皆の前に立つのは、メッセージを伝えに来た天使イスラエルと天使タダイの二天使である。

「魔界のキュルソンに天界の意思を申し渡す」

「心して聞くがよい」

「・・・・・・?」

 

 以下に天界からのメッセージを簡単に記す


 地上において近頃騒がせておる、不埒なホムンクルスの所業は目に余るものがある、よって討伐せしこと

 折よく魔界から地上に来ていたキュルソン他一味にホムンクルスの討伐を命ずるものなり

 一日も早く天敵ホムンクルスを討伐すべし


 なお、君若しくは一味の者が危険に陥ったとしても当局は一切関知しない


 - 天上天下唯一無二の存在より -


 後ろで大物ぶってふんぞり返っていたキュルソンが、メッセンジャーに説明を求める。

『えーと、これって何の冗談ですの?

 だいたい、直接お願いに来るならいざしらずガキの使いを寄こすとか。

 舐めすぎじゃないこと!』

「我々は、天界の意思を伝えに来たまでのこと。かのホムンクルスは地上のパワーバランスを著しく乱すため、討伐の命が下ったのだ。

 お前ら魔界の者どもにわざわざ指名してやったのを光栄に思って、さっさと仕事をしろ!

 ふむ、既に手に余っておるようだな。なんなら、我らが手を貸してやろうか?」

『ほう、たかが天使の分際ででかい口を叩く』

 怒りに燃えたキュルソンが燃え上がる溶岩の奔流を天使たちに叩きつける。


「おっと、沸点の低い奴。魔人は低能説もあながち、間違いじゃなさそうだな」

 天使イスラエルは塩の柱を何本も出現させると、溶岩弾を防いだ。

「一応返礼をしておこうか(笑)」

 天使タダイが巨大な手を出現させると、キュルソンを握り込んだ。


『うっ、こ、こんな雑魚に?』

 キュルソンが苦鳴を漏らす。


『ははは。私、登場!』

 白い翼を持つ美麗な少年が、巨大な手を優しく撫でるとくすぐったがりやがて恥ずかしがるようなしぐさで脱力すると巨大な手は溶けて消えていった。

『キュルソン先輩、大丈夫ですか?』

『お前は、ざ、ザキエル?』


「くっ、ザキエルが居るのなら我らの助力は必要ないな。では、後は頼みましたぞザキエル殿」

「お、おい。俺を置いていくなよ、イスラエル!

 ほんと変わり身の早い奴だ・・・・・・」


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