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58 嵐の夜

お待たせです。

 朝から強い風が吹き荒れ、どんよりとした雲が空を覆う。たぶん今日一日天気は悪そうに思えた。遠くでは雷の音も聞こえた。


「うーん、今日のお宝探しは延期するか。ま、偶にはのんびりするのも悪くないか」

 キールがリサを盗賊たちの手から救ってニ日後のことだった。

「へえ、だったら丁度良かった。街を案内してあげるわ、お金は要らないから。まあ、お礼みたいなもんね」


 はにかみながら現れ、朝食を食べていたキールの隣にリサが座り一緒に朝食を食べ始めた。

「そうか、よろしく頼むわ」


 

「それにしても、キールって武器持たないの?なんか、変なの・・・・・・」

「そうだなあ、俺が武器を持っても全然強くならないからな。武器を買う金が勿体ないだろ?だったら、美味いもんが食いたいしな」

「ふーん、普通はそうならないんだけど。まあ、実際に見てるから何とも言えないわね」

「そうだな、危なくなったらリサが守ってくれよ」

「えー、何かやだ!」


 昼間からどんよりとした空模様だったが、遂に雨が降り出すと空が決壊したかのような勢いで、大粒の雨が降り注ぎ時々稲光が走り雷鳴が轟く。

 コン、コン・・・・・・


「ん?鍵なら開いてるよ」

「・・・・・・ キール、入っていい?」

 返事を聞く前に、リサがドアを開けて宿屋の部屋に入って来た。


「リサか、どうした?」

「小さい頃から雷って苦手で・・・・・・ しばらく部屋に居てもいい?」

「え?まあ、お前さえ良ければいいんだけど」

「じゃ、お邪魔しまーす」

「え?何で服脱ぐの?」

「だって、皺くちゃになるじゃない」

「え。何でベッドに入って来るの?」

「だからー、怖いから抱きしめていて。そうしないと眠れないじゃない」

「おーい、何で熱い息を吹きかけるんだよ?」

「それは、心が燃えてるからよ」

「おーい、何で下の方に手をやるの?

「もう、五月蠅い口は塞いじゃうぞ」


「何で、二人して汗かいてるんだよ?」

「もう。キールのエッチ、激し過ぎるんだから」


(今日の朝食は、あんまり味が判らなかった・・・・・・)

「うーん、今日はお替りしちゃおうかな。すいませーん、お替りお願いします」

「お前、良く食うなあ」

(それって、大盛り三杯目だろ)

「え、何んで。そう言えば旅で倹約中のキール、今晩の宿からは部屋は一つで良いよね?お金、勿体ないしさ・・・・・・」

「・・・・・・ まあ、大した荷物も無いし。いいんじゃね」

(いちいち考えるのが面倒になるときって、あるよね。まあ、今がその時だ)



2020.10.3 タイトル誤記修正

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