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54 神髄2

宝探しも順調?

「おお、良かった。当たりだな、右脚があったぞ。早く回収しなよ、ホムンクルス」

『まあ、キール。慌てるな、それよりも腹ごしらえといくか。こういうときは、と新鮮なカツオの内臓に塩で漬け込んだ酒盗とお握りが食欲をそそるな。そーれ!』

 何を思ったのか、ホムンクルスは取り出した酒盗の壺から中身を部屋の奥に撒き散らした。

 すると、頭部に三面の顔、一つは牛、一つは人、もう一つは羊の顔を持ち尻からは毒蛇が尻尾のようにのたうち、ガチョウの足を持つ魔人が慌てたように空中に浮かぶホムンクルスの脚の影から転がり出てきた。

『何をするか臭い魚の内臓など撒きよって、伝説のホムンクルスめ!』

『やはりな、なにやら下種の臭いがプンプンするので消臭剤を撒いてやったのだ。魔界の序列三ニ位、七ニの軍団を統べる王アスモデウスよ。再び我が軍門に下り、下僕となる栄誉を与えて遣わすぞ!』


『ええい、ほざくな。手足を奪われ従前の力を失ったお前などに再び負ける我ではないぞ!』

『ほう、手向かいいたすか?身の程を知らぬ愚か者め!』


 アスモデウスはいつの間にか従魔に跨り、槍で威嚇しながら従魔の口から盛大な炎をホムンクルスに向かって吐かせた。

 ホムンクルスは、華麗な跳躍と体捌きで悉く躱していく。キールとリサは、魔人セーレに抱えられて宝物庫の外へと難を逃がれていた。


『よし、セーレにしては良くやった。それじゃ、こっちから行くよ。

 レーザーソード!』

 ホムンクルスは、左腕に装着した虹色の鱗に飾られた籠手(ガントレット)を強引に引き抜き形状を剣の柄へ変形させ体内で位相増幅させた光子を劔状に展開した。

『常技、八つ裂き切り』

 ホムンクルスが光の劔を揮うとアスモデウスの手足、尻尾、三面の顔が切り刻まれた。

『ば、馬鹿な。そんなはずは・・・・・・

 雌犬の烙印を押され、本来の身体も首と左腕だけになり果てた。言わば、産業廃棄物の分際で魔界の王の我を圧倒するとは・・・・・・』


 ホムンクルスは、尊大に腰に手をやりふんぞり返る。

『ふん、力こそ法である其方ら魔人に、改めて言うぞ。

 魔導の神髄その二、魔導とは、纏うことなり。すなわち、空気、水、大地、光、この世のあらゆる万物の力を纏うことなり。

 我、ソローンの名において命ずる。魔界の序列三ニ位、七ニの軍団を統べる王アスモデウス、再び我の下僕として仕えよ!』

 アスモデウスはの切り裂かれた異形の三面が全て平伏した。

『はは、ソローン様の御心のままに』

 やがて、アスモデウスの残骸は煙とともにソローンの身体に吸い込まれていった。

『よし、我が右脚を回収だ』

 ソローンが右脚を掴み己が右脚に添えると、虹色の輝きが右脚を包みその輝きは虹色の鱗を持つ足鎧(スケイル・レッグ)となった。もちろん、生身の脚はワフードさん謹製の身体に問題なく接合している。


「よし、一応他の宝玉も回収してから帰るぞ」

 戦闘にはまるで参加しないが、しっかりお宝を忘れないキールであった。

 

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