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33 再起動

少し、時間が空いてしまいました。次の更新は、早くしたいと思います。

 ルー、ルッ、ルッ、ルー。ルー、ルッ、ルッ、ルー。ルルゥ、ルルゥ、ルッ。

 そこに、立つのは長い髪をなびかせた少女だった。


 なんか、目の前にうじゃうじゃ、居る。気持ち悪い、プチっ、プチっ。潰すと赤い液体が飛び散って、ドレスを汚す。もう、最悪!早く、消し去りたいよ。こいつらを。


「うわー」、ぷち。

「イデー」、プチ。

「酷いよ」、プチ。

「助けて」、ブチュ。


 何かが、わたしの中で動いた気がする。ここが、この地方で大きな街であることも、自分に与えられた使命も、わ、わたしって。誰だっけ?何モンとか、何某ロンとかだった気がするけど?


「そ、ソローン。そうよ!わたしは『ソローンの造り手』様によって光栄にも命を頂いた、ソローン。我が名はソローン!!」


 名前を思い出した瞬間、凄く誇らしい気持ちがして。思わず力を込めてしまっていた。

 ボゥッ、ゴー。

 街の建物、公園に集まる人々が紙きれの様に燃え上がった。


 やがて、灰と煙だけになってしまった。知識の中に、花の都と歌われた街とか、人口三0万人とか、どうでもいい情報があった。


「使命、達成!」

 たしか、この国首都だった、既に名も無き街の残骸を感慨もなく見やる。

 


 ふふ、なかなかの魔力だな。街の消去に5分と掛からずか。今度の調整は上手くいきそうだ。

 

 懐かしい魔力のパターンを感じ取り、私は振り向いた。


 漆黒のマントを纏った、愛しい人が立っていた。

「マスター、『ソローンの造り手』様」


「ソローンよ、任務ご苦労」

「はい、使命を為すのは私の喜びでございます」


「では、館に帰るぞ。手を」


 わたしは何故か、そうすべきだというのが判って、忠告が告げられる前にマスターの手をしっかり握り締めていた。


「そのまま離すなよ、館に着くまで。お前には言わずもがなだったな。ふっ」


 黒衣の男の言葉が消えるとともに、廃墟の街から二人の姿は忽然と消えてしまった。


 時を置かずして、二人の男女は館の前に姿を現した。

「ソローン、身体の調子はどうだ?」


「はい、大丈夫です。機能はオール・グリーンです。問題ありません」

 ソローンは、先ほどまで赤黒い粘性の液体で覆われた服が湖の光沢を思わせるドレスに戻っているのを嬉しそうに確かめながらくるっと、一度ターンを決めた。


「そうか、始めての時空転移で酔わないとは。大したものだ」

「あっ、マスター。訂正します、お腹が空きました」


「よし、中に入って食事にするか」

「はいっ」

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