王立図書館記録員の記録(纏めと人物紹介)
ヴィクトリア王国史 王立図書室員記録官ヨーゼフ著
大陸歴472年1月7日
世界中のあらゆる国に新王が現れる。我が国には加畠 嶺と名乗る少年が現れる。
同年1月8日
嶺陛下による統治が始まる。この統治には、王国貴族の多数が反感を抱いた。
同年1月11日
法務大臣アンドレイ・オルド・ナイア侯爵、財務大臣ジャン・バティスト・ランベール侯爵両名が反逆罪と国庫横領の罪で逮捕される。
同年1月13日
元法務大臣アンドレイ・オルド・ナイア、元財務大臣ジャン・バティスト・ランベールが王都の中央広場にて処刑される。また、両公爵家は爵位を剥奪され、その親類に当たる貴族たちも一階級の降格となった。
同年1月17日
市民たちの間で、国王退位の話が出回る。調査の結果、話を先導していたのはナイア公爵家の元使用人達であったことが判明。
同年1月20日
元財務大臣の一人娘であるアナスタシア・オルド・ナイアが市民と貴族たちを先導し、反乱が発生。軍の殆どが反乱に協力したため反乱は成功した。また、この反乱の最中に国王の執務室で謎の出火が発生する。火は短時間で消し止められたが、焼け跡から一人の焼死体が見つかり、貴族達は背格好と燃え残った衣服から国王本人であると断定した。
同年1月21日
反乱の首謀者であるアナスタシア・オルド・ナイアが女王として王位に就く。また、この日より、反乱に加担した貴族たちの事故死が相次ぐ。
同年2月1日
王国辺境部の街エデリシアにおいて、四国会談が開催される。これにより、周辺四国の統合が決まる。
同年2月15日
四国が統合した新国家、ヴィクトリア王国の建国が宣言される。また四王の元、後の各省の前身である、内務部、外務部、財務部、法務部、軍務部、農務部、警務部、研究開発部門が始動。
同年2月18日
内務部によって新たな暦が適用される。
ヴィクトリア歴1年3月15日
第1回報告会が開かれる。この会議の席で、王国の目標が世界制覇に定まる。
同年4月3日
大陸各国にヴィクトリア王国の大使館が設置される。
同年5月18日
周辺国とヴィクトリア王国との間で不可侵条約と通商協定が結ばれる。
ヴィクトリア歴2年3月18日
北方戦争が勃発。
同年4月18日
北方戦争の戦火が拡大。王国はこれに乗じ、隣国カルディナ王国への侵攻を決定した。
同年4月25日
王国はカルディナ王国との不可侵条約を破棄。その直後に宣戦を布告した。
同年4月26日
レオンシオ・ウィロビー将軍率いるカルディナ王国侵攻軍が国境を突破。王国初の遠征が始まった。
同年5月3日
カルディナ王国領の平原にてカルディナ王国軍9,000とヴィクトリア王国軍24,000が激突。兵器と兵士の数に置いて優勢だったヴィクトリア王国が勝利した。
同年5月10日
カルディナ王国王都の攻略が始まる。攻略はその日のうちに終わり、カルディナ王国は降伏。ヴィクトリア王国に併合された。
同年5月22日
リトシア王国、セルブラント王国、ダリア王国に対して武器と食料が届けられる。
同年6月1日
北方のリトシア王国から、武器と食料の見返りとして、貴族の子女達が送られてくる。アナスタシア陛下は彼女たちを客人として受け入れた。
同年6月8日
リトシア王国軍士官イライザ・ファランからリトシア救援の要請を受ける。アナスタシア陛下はこの要請を受諾。他の国王たちもアナスタシア陛下の説得により、救援を行う事を認めた。
同年6月23日
リトシア王国にヴィクトリア王国軍北方遠征第二軍が到着。
同年6月30日
トスカナ王国国境付近の街にヴィクトリア王国軍北方遠征第一軍が到達。数時間の戦闘の後、街を占領した。
同年7月14日
四ヶ国連合軍からトスカナ王国軍が離脱。これを確認した第二軍は、近日中に攻勢に出ることを決断した。
同年7月16日
四ヶ国連合軍24,000と第二軍27,500が平原で激突。両軍合わせて13,000程の犠牲が出る凄惨なものとなった会戦は、第二軍の勝利で決着。敗北した連合軍は撤退を開始した。
同年7月29日
撤退中の四ヶ国軍を挟撃すべく移動していた第一軍が連合軍を捕捉。足止めの為攻撃を開始した。開始から3時間ほどで第二軍が到着。この日、連合軍は壊滅的被害を受け降伏した。
同年8月4日
トスカナ王国軍撃破の為移動していた北方遠征軍の元に、敵軍集結の報が入る。
同年8月11日
北方遠征軍はトスカナ領マルカブルクに到着した。
同年8月12日
北方遠征軍はトスカナ王国王都に到着。昼頃より攻略戦を開始した。
同年8月13日
北方遠征軍は敵王都攻略の為、実地試験の為に運んできた大砲を使用。5回の斉射によって街壁を壊すことに成功。遠征軍は市街地戦へと突入し、王都を攻略した。また、攻略の際トスカナ王を捕縛したが、残りの三王は発見出来なかった。
同年8月30日
リトシア王国王都にて、戦勝国による戦後会談が開催される。この会談により、ヴィクトリア王国はトスカナ王国を獲得した。
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加畠 嶺[カバタ レイ]
変身スキル
自分の姿を無機物以外なら好きなように変化させることができる。人間やエルフ、犬や猫などはもちろん、ドラゴンやグリフォン、クラーケンやマーメイドなどにも変身できる。しかし、人間から姿が離れたものになるほど、体の制御は難しくなる。ドラゴンに変化しても練習しなければ飛べないし尻尾も動かせない。当然、ブレス攻撃もできない。全ては自分の努力次第のスキル。
黒髪、眼鏡、中肉中背と何処にでもいそうな人物の代表格のような人物。転移前の世界では誰とでも馴染めるよう多彩なキャラを模倣し、身に着けた。結果としてすべてが混ざり不思議キャラとかした。転移前の世界に対し退屈だと感じていたため、転移したことに、内心喜んでいる。仲間に対しては何処までも甘く親切であるが、一度でも敵と認識すると、どんな事でも平気で行い、潰そうとする。しかし、女性に対しては甘くなる。反乱の結果、アナスタシアの姿を借りなければならに状況に陥っているが、本人はまんざらでもない様子である。統合後は、軍務と外交を担当。軍事や外交に関してはある程度の理解と知識があるが、オタクの域を出ない。そのため、アルマンやルーデンドルフの補佐をありがたく思っている。
月島 翔也[ツキシマ ショウヤ]
幻術スキル
周りに幻術を展開し相手を惑わす。使い始めでは視覚からしか相手を騙せないが、慣れれば聴覚、嗅覚、味覚、触覚などすべてを騙すことも可能になる。イメージが大事となるスキル
黒髪、眼鏡と、加畠と似た特徴を持つが背は加畠より低い、演奏が好きで楽器のベースが出来ないため元の世界に未練がある。しかし、内政が大好きであった為こちらに来て良かったとも思っている。加畠とは、政治、軍事を通し話が合う為仲良くなった。転移前にやっていたシュミレーションゲームでは内政に注力し、軍事はからきしだった。そのため、軍事が得意な加畠とはゲームでも現実でも争う事を避けている。統合後は、内務と財務を担当している。
芳賀 武蔵[ハガ ムサシ]
転移スキル
行ったことのある場所なら何処にでも一瞬で移動できる。しかし、一日三回と回数には制限がある。自分だけでなく服や体の一部を掴んでいる人も一緒に転移が可能。
身長が低いのに肩幅が広いためつり合いが取れず、太っていると勘違いされるが、そんなことは無く平均的である。いじられキャラとしてグループの中ではムードメイカーの役割をしていた。こちらに転移した直後は失敗を恐れて何もできずにいたが、加畠からの手紙に励まされ、その後は職務に邁進した。加畠死亡の報告を信じていなかったが、生きていると分かった時は一番喜んでいたのは実は彼である。アナスタシア姿の加畠に慣れておらず、近くに来られた時は、ひそかにドキドキしている。統合後は、農務と研究部門を担当。
小松 龍太[コマツ リュウタ]
通信スキル
距離が離れている相手と会話することができる。しかし、距離があり過ぎると通信が不安定となる。また、長時間使用すると頭痛がおきる。現在はグループ通話のようなことができないか実験中。
長身で肩幅も広いが見た目が優しいため頼りがいがありそうに見える。知識の幅は広く、色々な事を知っているが、専門な事になると他者に一歩譲る。交友関係は広いが、自分の用事を優先するため、付き合いは少々悪い。転移後は状況を冷静に受け入れ職務をこなしていった。統合後は、法務と警務、教育関係の担当をしている。
アルマン・ジャン・ド・プレシード
侯爵
白髪の混じった髪と立派な髭をもう初老の貴族。歳の効か色々なところにつてを持つ。転移直後から加畠に対して忠実に仕えた。仕事は素早く正確で、それにより加畠に信頼されている。反乱当日も加畠の傍におり、最後まで離れることは無かった。それにより、反乱後、加畠から大切な仕事を頼まれたが内容は不明。統合後は、外務卿補佐官として加畠を支えている。
エーリヒ・フリードリヒ・ルーデンドルフ
侯爵
厳つい顔に豊かな髭と、見た目から威厳を醸し出している。軍人として、騎士として、国王である加畠に忠誠を誓い、仕えた。実直な性格で、裏切りやだまし討ちに対して酷い嫌悪感を示す。反乱当日は加畠の傍におり、軍への連絡や、加畠の護衛を行った。統合後は、軍務卿補佐官として加畠を支えている。
アナスタシア・オルド・ナイア[アーニャ]
護衛騎士兼侍女
白銀の髪を腰まで伸ばし、サファイアのような眼を持った美少女。出るところは出て引っ込むところは引っ込んだ、非常に衆目を集める素晴らし体つきをしている。侯爵家の令嬢だった時は社交界の華であった。父を処刑された後は加畠へ復讐心を抱き、反乱の旗印となり自ら剣を持ち反乱に参加。王宮では加畠に剣を向け、父の処刑の理由を問いただした。答えに対して納得はしたが、許せるものでは無く、葛藤の末、加畠の目標が果たされるまでは殺さないという約束をした。現在は身分を偽り、アーニャとして生きている。建国記念式典の日に、路地で助けたエルフのリーナとは親の死という部分で共感し、絆が芽生えている。彼女の「二人いるように見える」との発言から、違いをつける為、髪をリボンでまとめるようになった。
リーナ
護衛騎士兼侍女
淡い緑の髪に翡翠色の瞳を持ったエルフの女性。体系は非常にスマートでしなやか。建国式典の日に偶然、城下を見に来ていた加畠とアーニャに助けられた。故郷を失い、親を失い、行く当てもないため王宮で働くことにした。親を失う苦しみを共感してくれたアーニャに深い感謝の念を抱いている。
イライザ・ファロン
護衛騎士兼侍女
元リトシア貴族
元リトシア軍士官
鮮やかな深紅の髪に赤い瞳を持ったスレンダーな美女。若いころから軍で生きてきたため、社交界や貴族の所作については疎い。しかし、軍人としてはそこそこ優秀であり、経験を積めば化ける可能性も秘めている。誰かに必要とされたいという欲求が強く、必要とされていない事が分かると、自分を精神的に追い詰め始め、最後は精神崩壊するまでになる。加畠の元に来てからは、その欲求が満たされているため精神は安定している。
クレイグ・ローランド
元北方遠征第一軍大将
ヴィクトリア王国国防軍第六軍
若くして国防軍の大将にまで上り詰めた天才。騎兵を生かした電撃的な作戦を好み、防衛戦や持久戦などはあまり好まない。しかし、苦手という訳ではなく、防衛戦や持久戦をやらせてもそこそこの指揮ができる。北方遠征後は、そのまま国防軍第六軍の大将に就任。現在は、トスカナ王国の治安維持を行っている。アナスタシアに対し、硬く忠誠を誓っている。
レオンシオ・ウィロビー
ヴィクトリア王国国防軍第一軍大将
元北方遠征第二軍大将
ヴィクトリア王国国防軍に置いて、最も実戦経験豊富な将軍。大軍を率いての戦闘を得意とし、防衛戦に置いては、他の将軍の追随を許さないほど見事な指揮を執る。また、決断力や思い切りの良さもあり、勝てないと分かると、あきらめ悪く粘ることなく、一気に軍を引き揚げさせる。国に対しての忠誠は厚く、アナスタシアや他の将軍たちからも信頼されている。
セリノ・プール
ヴィクトリア王国研究開発局職員
研究開発局に努める研究員。広い分野に精通し、ありとあらゆる研究を行っているが、専門は兵器開発である。先の北方遠征では、大砲の実地試験の為、第二軍に同行していた。トスカナ王国王都攻略戦では、急編成の砲兵を指揮し、遠征軍の障害となった街壁を破壊した。
クラリサ
ヴィクトリア王国王都にある孤児院に住んでいる女性。身寄りのない子供を引き取り、親代わりとなって育てている。孤児院の子供たちからは「お母さん」と呼ばれており、彼女自身もそう呼ばれることを嬉しく思っている。悪徳な金貸から助けてもらっていこう、アナスタシアと交友が続いている。
ルナ
ヴィクトリア王国王都にある孤児院に住む少女。孤児院の中では年長組に属し、積極的にクラリサの手伝いをし、下の子達の面倒を見ている。アナスタシアの事を「お姉さん」と呼んで慕っており、彼女が遊びに来ることを楽しみにしている。
神
神?
見た目は不明。しかし、声は幼い男子の物で、それに準じた容姿を持つものと予想される。自分の暇つぶしの為に加畠たちを、自分の作った異世界へと転移させた。今後、出現するかは彼の気分次第である。
金田 幸樹[カネタ コウキ]
スキル不明
成績優秀、スポーツ万能であるが面倒な事は絶対にしない。転移前は加畠と同じくソフトテニス部に所属していた。加畠とは中学時代に何度か対戦したことがあり、その実力は認めている。負けたことは無いが。転移後は何処の国に転移したかは不明だが持ち前の才能でいろいろやっていると思われる。世界統一の一番の障壁は彼である可能性が濃厚。
今野 毅[コンノ ツヨシ]
スキル不明
柔道部の主将でそれに見合ったがっしりとした体形をしている。しかし、雰囲気は柔らかく気さくでありとても親しみやすい。加畠とはアニメやゲームで趣味が合い同好の士として仲良くしている。軍事史にも明るいため戦うとなると厄介な相手になる可能性がある。
栗田 康平[クリタ コウヘイ]
スキル不明
加畠が所属していたクラスの委員長。行事では皆の先頭に立ち引っ張ろうとするが、上手くいっていない。一部のクラスメイト――主に加畠や月島、芳賀達である――からは煙たがられる存在。今後どうなるかは予測不能。
未来 希[みらい のぞみ]
増幅
相手の気持ちを増幅させることができる。相手に少しでもその気持ちがあれば、増幅は可能。使い方次第で、世界を楽園にも地獄にもできる。本人はまだその効果に気づいていない。
活発で明るい少女。元の世界では陸上部に所属しており、運動神経は良い。争い事を極度に嫌っており、国を豊かに、そして平和に統治していたが、加畠たちの侵攻によって、玉座から降ろされた。現在は、クラリサが運営する孤児院に預けられており、子供たちのお世話をしながら、勉強などを教えている。
木田 亮一[きだ りゅういち]
スキル不明
元の世界では、仲間たちとつるんで騒ぐ事が好きな凡庸な男子だった。しかし、異世界に転移してからは、統治者としての権力を手に入れた為か、性格が変化している。激高しやすく、自分の思い通りにならなければ、直ぐに機嫌を悪くする。軍事力に力を入れ、領土拡張には意欲的である。ヴィクトリア王国に対して友好的である。
菅田 宏[すがた ひろ]
スキル不明
何時でも、どのような状況でも周りへの配慮を忘れない礼儀正しい人物。しかし、自分の意志をしっかりともっているので、他人が図に乗って強請り始める始めると、しっかりと締めにかかる。港をもつ国に転生したため、貿易に対して積極的であり、ヴィクトリア王国とは今後もよき仲でいたいと考えている。
高田 智也[たかだ ともや]
スキル不明
北方戦争の火種となった国の片割れの統治者。自国の事を一番に考え、国を守るためならば、どのような外道な手段でも取る。戦後会談で好き勝手な要求をした亮一と宏の両者に対し、良い感情を抱いていない。ヴィクトリア王国に対しては友好的。今後とも、ヴィクトリア王国とは交流を深めていきたいと考えている。




