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異世界に行く前に説明を受けます

「おい!加畠!大丈夫か!?」


誰かが俺を呼んでいる。


「ん?ん~?ん!」


「起きたか?」


 目を開けると其処には心配そうに此方を見る月島が居た。俺はどうやら気絶していたようだった。周りを見回すとそこは一面が白い空間だった。さらに倒れたクラスメイト達の姿もあった。何人かは既に起き上がりまだ気が付かない者達に声を掛けていた。


「ここは?芳賀と小松はどうした?」


俺は月島に尋ねた。


「ここが何処かは俺も分からん。芳賀はまだ倒れてるが大丈夫そうだ。小松はまだ倒れてるやつらを起こして回ってるよ、あれでも副級長だからな」


「そうか、とりあえずみんな無事なようでよかった」


俺がそう言うと月島は頷き訪ねてきた。


「これからどうする?」


「とりあえず俺等も小松を手伝って倒れてるやつらを起こして回るか」


「そうだな、まずはそれが先決だな」


 俺は倒れたクラスメイトお起こしながら現状を確認ていた。

(ここは何処だ?あの時教室で何が起こった?確か教室の扉や窓が開かなくなって、その後クラスの皆がどうにかしようと騒ぎだして、そのあと床が消えて、落ちる直前に気をうしなって気が付いたらこの白い空間で倒れている所を起こされた。考えてもまったくわからん。此処が何処だか皆目見当もつかない。これからどうするか?とりあえずクラスメイトを全員起こした後で、月島、芳賀、小松の3人と話すか)

そしてクラスメイトを全員起こし終え4人で集まった時だった。


「やーと全員おきたね」


何処からかそんな声がした。幻聴かとも思った周りの皆も聞いたらしく辺りを見回している。


「見回しても僕は君達には見えないから無駄だよ~。とりあえずここが何処で、どうして君達が此処に居るのかを説明するから静かにきいててねー」


どうやらいろいろと説明してくれるようだ。ここは黙って言うことを聞いておくのがいいだろう。月島、芳賀、小松の3人も同じことを思ったのか口をつぐんで真面目な顔をしていた。


「とりあえず自己紹介からしようか。僕はある世界を管理してる神で~す。そしてここは君達が言う所の霊界的なところかな」


一瞬でクラス全員がポカーンとした。それはそうだ、いきなり神様だと言われても信じられない。それよりも何で神様がこんなことをするんだ?


「まぁ信じなくてもいいよ、そのうち嫌でも理解することになるからね。さて、君達をここに連れてきたのは僕の暇つぶしに協力してもらう為です。神様なんて存在は暇を持て余してるからね。ちなみに君達に拒否権は無いから」


全員が唖然とする中一人が声を上げた。


「質問いいですか?」


そう発言したのはクラスで級長をしている栗田康平だった。


「僕たちは元の世界に帰れるんですか?その暇つぶしとはどんなものですか?」


「暇つぶしの内容については後で詳しく説明してあげるよ。帰れるかどうかは、君達しだいかな。他に質問はあるかな?ないようなら暇つぶし内容のせつめいをするよ」


「まず君達にはこれから僕の作った異世界に行ってもらう。」


神がそう言うと何もない空間から巨大な地図が現れた。どうやら異世界の地図らしい。其処には3つの大陸と同じ大きさの国が53ほど存在していた。


「皆にはこの異世界の好きな大陸の好きな国家に国王や女王、いわゆる統治者として君臨してもらう。そして就任した国家を率いて世界を統一してほしい。誰かの国が世界を統一したらそこで終了。君達をもとの世界に返してあげよう。もちろん統一できない場合は終わらないからみんな頑張ってね。此処までの所で質問はあるかい?」


皆が一斉に質問を口に出し始めた。死ぬまでに統一できなければもどれないのか?殺されることはあるのか?生徒の人数と国の数が合わないが選ばれなかった国はどうなるのか?国にはどれくらいの人口があるのか?国によって違いはあるのか?地球でいうどれくらいの文明ができているの?戦闘の形態は?人間以外の種族はいるのかなどの質問であったこれに対し神は返答していった。


「じゃあ順番に答えていくよ。まず統一できずに死んだら戻れないのかっていう質問からだね。確かに寿命の問題もあるからね、だから君達を不老にしてあげるよ。これで寿命で皆リタイアなんてことはなくなったね。次の質問に答えるよ。殺されるか?確かにこれは心配だよね。でも不死にしちゃうと一人で無双なんてことをするかもしれないから、不死には出来ないかな。その代り毒と病気では死なない様にしておくよ。次々行くよ選ばれなかった国は君たち以外の統治者が君臨します。各国には約40万人ほどの人が暮らしています。山や河、海に面しているかなどの違いはあるけど面積的な違いはないよ。文明としては中世ヨーロッパくらいの文明はできてるよ。戦闘の形態と言われても分からないから剣や槍がまだ主力とだけ答えとくよ。人間以外も存在するよ例えばエルフやドワーフ、ゴブリンやオークなんかだねこれ以外にもいろいろな種族が存在するよ。これで全部答えたね。次は僕からの注意事項だ、統一すればクリアだからって全員で協力して合併なんてのは認めないからね。そんな面白くないし暇つぶしにならないからね。でも同盟や4個か5個くらいの少数での合併なら一度だけ認めるよ。最後に君達に好きな能力を一つだけあげるよ。どんな能力が来るかはあっちの世界に行ってからのお楽しみってことで、そんじゃ5分あげるからどの国がいいか決めて。話し合ってもいいよ」


神がそう言い終わると同時に皆が一斉に集まりいくつかのグループを作って話始めた。そのため俺達も話し合うことにした。


「とりあえずこの4人で協力することに反対の奴はいるか?俺は一人でやっていくって奴は?」

俺がそう言うと3人はそれでいいと賛成してくれた。


「国はどうする?協力するなら近いほうがいいだろ?」


「ならだれか1人が決めて、隣接する国に他の3人が入るという方法でどうだ?」


芳賀の提案に小松が具体案を出した。俺と月島がそれに賛成し話はまとまった。


「そんじゃ5分経ったから地図の前に列を作って並んで、並んだ人から国選らんでもらうから」

皆が列に並び国を選んでいく。俺の番になった。俺は内陸でそこそこの位置に海がある国を選んだ。月島達3人も打ち合わせどうり隣接する国を選んでいった。


「全員選んだね。それじゃあいよいよ異世界に行ってもらうよ。皆目を閉じてね。次に開いたときは異世界の宮殿のなかだろうから楽しみにしててね。それじゃ頑張ってね」


俺は神にそう言われ、心を期待半分、不安半部にしながら目を閉じた。






次回からは異世界での話になります。勇者も魔王も当分出てきませんが必ず出すので気長にお待ちくっださい。

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