天災
家に帰ってお行儀の良いトースターをみつめて三者面談の紙をどのタイミングで出すか迷いながら夕食を待つ
「やっぱり公立高校行って欲しいかな」
紙をキッチン、さらにテーブルからも見えない場所にひっそり置いていたつもりなのに見るとはもしやそれが能力なのか??
「お母さんねなんか最近すごい目が良いのよ」
目が良いってレベルじゃないぞなんでも見えてんのかよ
「なんてね私の目は何にもよくなってないわ。あなたの真上にいる小さなトゲトゲちゃんが教えてくれるの」
なんかウニがいるしモゾモゾしてる
キモいとは言えないが一瞬ビビるな
「まだ鳴かないけどこの子は人の頭上に行って何を考えてるか教えてくれるのよフッフー」
鳴くの?成長して鳴くのか?それともこのまま鳴くの?なんで鳴くってわかんだよ
「まだわからないけど可愛いよねへスターちゃん。ヘッドスターの略よ」
「ダサくないわよ」
思ってもないのに言ってくるとは誰かにダサいって言われたな
まぁいいやそんな長持ちしないでしょ
「なんでわかったの」
トゲトゲが蒸発して、あ、消えた
これは世界統合変遷による能力か何かなのか
「そんな感じ 」
まだ聞こえたのね
「ちゃんと公立高校行くよ。私立って面倒くさそうだしさ」
「国立でもいいのよ」
ズッ!
心へのダメージとついでにリアルに地震の一瞬の想像を絶するような音がした
窓を見てみると電柱が倒れ丘が割れていた
そして地面もかすかに揺れていた
テレビで今から地震が来るって出てるということは
「これがp波なの
「か」まで言う前に巨大な地震がさっきのの30倍ほどのがほんの一瞬まさに刹那に世界を襲った
もちろん停電わするし腕も倒れた衝撃で捻挫したと思う
翌日
バスもその他交通機関も止まり学校の登校中止を学年一丸となって祈るもマジ基地中学第3学年は30分でつくため全員登校となった
そもそも交通機関は使わないけどロマンてやつ?
一二年は代休で元からないため三年生たちは知ってる家を見つけると睨み呪いながら登校をしていた
「みなさんすみませんねー危ないのに来てもらっちゃって」
能登は軽〜くみんなの不満感を募らせるように言って紙を配った
「授業は一時間しかやりませんその後君たちには個別に面談をしていきたいと思ってまーす。進路先の決定と個別に聞きたいこともあるんでねじゃ二時間目覚悟を決めておいてさー」
白紙の紙の説明してないぞ
「紙は面談の時持ってきてねあと面談終わったら速攻帰らせるから帰る準備して公民教室きてね」
1時間目が終わった
そして在原が旅たった
そしてまた1人、1人、知り合いが旅たった
結構なハイペース(15分足らず)で1人こなしてくとは何かしらの能力を手に入れたんじゃないか疑いたくなる
そして自分の番
公民教室に入ると
「帰り支度と白紙は守ってきたかい?」
「あ、はい」
「じゃあ座ってここにまず国立な私立か公立かを書いてちょうだい」
迷わず公立としっかり書いた
「じゃあどこらへんの高校がいい?」
「白燕高校なんかがいいなと」
「白燕かちょっと待って」
なんかナゾフォルダを見ながらあーとかうーとか言いながら悩んでる
悩んでるというよりボケ顏をしてらっしゃる
「なんか問題でも?」
「いや、地盤が中途半端だからなんとも言えないなと思って」
「地震で倒壊するかどうかについてですか」
「うん、私立だと他の地域でも色々とあるから調査仕切れないけどこの芥川区にある19の公立なら調べられたからさ。えー白燕じゃなくてもいい?もしもの場合だけどね」
「公立高校でやばい高校じゃなければ」
「オケ、じゃあ次に白紙出して」
白紙が白紙で無くなっていた
「これは」
「この白紙はちょっと特殊だから多少色や形が変わってても気にしないで出してほらさ」
出した紙には緑に変色していた
「なんすかこれ」
「説明はちゃんとするよ」
「はあ」
「えーまず私、能登宇海はこの世界の人間ではありません」
いきなりの爆弾投下で辺り一面が焼け野原となった
確かに、変な事はあったと思い返せばたくさん出てくる
オーソドックスなつちのこ採集
原子可視化実験
巨大ゴキブリ放出事件
何故気付かなかったんだろう
「そしてT3の職員の1人でもあります。経歴とか話すとこのハイペースが切れるから今年に入ってからのことをささっと話します。ちなみに他の職員も私が異世界人だって知っていて協力体制をとっています。でもあくまでこの学校の教師なので君たちのことが最優先です」
当たり前だよ
「T3から現在どれくらい世界の変化の影響受けてるか確認してこいて言われちゃって面談の時期と重なっていたんで一発で終わらせようとしてたわけよで、紙配って面談の時に出してもらってささっと見極めると」
そして話が終わって影響を軌道修正できるから問題が起きたら対処の仕方教えると聞いて大して喜ぶわけもなく帰路についた
翌日
ドゴォ!!
今日も1時間であるよう在原が机に祈りを捧げ頭を叩きつける音を消し去るこないだのp波クラスの振動がやってきた
机に入り遅すぎる緊急地震速報を聞く
空も怒号がが鳴り響き雨も窓を割るかの勢いで降り注ぐなか地震がきた
揺れて机ごと飛び上がり窓から隕石のようなものが見えたし柱のヒビ割れ地面の波打ちが目に入ってきて叫ぶ間も無く
気づいたら青空とまではいかないが曇天の中に微かに日が見える
窓がないのに見えるということは学校は倒壊したっぽい
最上階だから天井が割れただけかもしれないが明らかに見える景色が低いので
「みんな生きてるかい?まさかこんなに酷いとは」
能登よ知ってるなら学校こさせんな
「家で待機してもらう案もあったが学校の方が丈夫だし安否確認しやすいと思ったからだけど想像を絶したね」
「一二年は3人負傷者がいたけど3年は大丈夫そうだね。この分だと他の学校も半壊は免れないね」
「まだ続くんですか?」
ああーとか言いながら一ヶ月かなっと困った顔をされた