表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

バースワールド

実験的ファンタジー要素が多いので大目にみてください

この世界が本当の世界でないとしたら?の冒頭句に似合う事態がまさに自分の眼の前に起きている


伏墓箒の人生を大きく変える一つのターニングポイントであることに異論はない

こういうのは自分で「この世界は嘘だ」て見抜く方がかっこいいかもしれないがそんな力量はなく食パンと朝のニュースによって知らされることになった


『昨夜、政府直属の科学探究機関であるT3がこの世界は世界のあり方の一つでありからなずしもこの世界がすべての世界ではないとうい研究結果を発表し論争が起きています』


どういうことか全く分からん


『重要事態とのことなので緊急でT3の副所長である堀越さんに来てもらいました


『どーも堀越です。朝目覚めたばかりのアタマで急にこのような話をされても分からないでしょうし、発見自体が大きな利益をすぐ生み出すわけではありません。

が、分かりやすく言うと他にも世界が存在するという関係からこの世界では当然なし得ないことである不老不死、超能力、宇宙人などが存在するという僅かな可能性が見えてきました。

さらには他の世界があるということは現在では賄えない資源問題、食料問題なども解決の糸口が現れるということです。』


他の世界があるっていっても他の世界が人っ子一人住んでない資源調達のためだけにある世界じゃないんだからと思ったりもする


この後も延々と語り続ける堀越氏の話を手短にすると、

この世界じゃほぼ不可能?

実現に時間がかかること?

などが他の世界では別の法則が存在しそれゆえに未知の可能性であるらしい


しかし、新しいのか古いのか知らんが確かに存在する他の世界でもこの世界と同じ法則が成り立ち現在の状況と同じくらいの状況であったらどうするんだ

たぶん利口そうな方だから敢えて言わないのだろう


それを踏まえて僅かな可能性があると言ってるとは思うが


憶測は憶測に過ぎない。学校は遅刻するがもう少し話を聞いてみよう



『えーつまり別の世界があるという考え方とわかりやすく言ってきましたが別の世界が存在するわけではないんです別の世界がこの世界となりつつあることです』


あっそ


『堀越先生は先ほど別の世界があるって仰っていたじゃないですか』


素晴らしくも正常な反応のキャスターに拍手



『そうなると思いまして資料を持ってきました』


最初に見せろよ


『まず我々はとある事象から他の世界が存在ことを今よりずっと前1960年代に発見してました』


二百年も前か



『なぜ発表しなかったというと


まだ当時は技術も停滞気味で組織自体が非公式かつ他の国も発見を隠していたため流れに身をまかせるしかなく淡々と世界について調査を続けていた。

調べるうちに他の世界がこの世界を含め17個見つかり徐々に世界の統合がなされていくことがわかり始めた。

そしてその微々たる接近が今になって発見二百年で衝突した』


その影響が世界的に混乱を起こす前に発表しようとしたわけであるらしい


長ったらしいが何とか理解にたどり着いた


『ですから皆さん身の回りの異変に十分注意してください』


さて登校

遅れていることに自信を持って行くしかないし他の奴も遅れてるだろう


現に優秀な名護成とも窓越しで目が合ったし


名護成てここら辺に住んでたっけもっと遠くなかったか?


では勇んで登校


と、その前にニュースに気が入りすぎて何も食ってないな食パンでも一つ


「ん?」


トースターに入れようと思った時トースターがいつもと違うことに気がついたというよりトースターの方が教えてくれた


「えー我が家のトースターは全自動でしたっけ?」


そう何故かトースターからメカハンドが生えてに持った食パン自分で中に入れ焼き始めた


ぶしゅぶしゅ鳴ってるがちゃんと焼けている





「伏墓君!後少しで遅刻じゃないか!それにやけに砂埃がついてるし一体どうしたんだね?」


「いやぁトースターが反乱を起こしましてもう少しでトースターに殺されるとこでした。ま、トースターのおかげで間に合った感はあるんすけどね」


「いいから早く座りなさい今日はT3関連のニュースでどうせ遅延者続出だと思っていたからね」


「先生知ってたんたですか?」


「ああ能登宇海くんからある程度聞いていたからと言っても重大ニュースが明日あるから遅刻に寛容であるようにと」


ホームルームが担任の能登宇海でなく副担任の碇なのはそういうわけか

担任である能登はそういうのが好きだから前日にでも情報を手に入れて調査にでも行ってるだろう


「珍しいと思うが今日1日耐えてくれ」


「はーい」


そして難なくと昼休みまで適当に授業を受け流す


「伏墓さ朝言ってたトースターの話もっとしてくれよ」


「すげえ気になるさ」


「やっぱ新世界の影響なの箒君?」


「何があったか聞きたいか?」


「うん!うん!シェアーエクスペリエンス!」


高低入り乱れた声のせいで誰が言ってんのかワカンねぇ


取り敢えず朝の出来事を語った


「食パンが焼けて食い終わったのはいんだがコンセントを抜こうとしたら暴れ出してメカハンドに吹っ飛ばされてちょっと離れた民家の庭まで落とされた」


そっからは運良く信号もオールグリーンでことなきを得た


「うちもトースター変化してないかな!」


トースターに期待し過ぎではもっと大きな変化を望んでもいんじゃないか?

てかトースター変化しても結構困る


「箒は家帰れるの?」


トースターが家で暴れたとなっては家の修理費とかも全部自腹という事になるかもしれないが世界の変化についてあんだけ説明されれば少しは信じるだろう


四時間目の国語に備えるとするか


ロッカーの中で分厚い本である国語の教科書は常にマドンナ的存在であったがそれをも上回るインパクトを国語の教科書の隣に山積みされてた手榴弾がにっこりと微笑む


「微笑み返します」


にっこり笑って閉めて開けたら消えていた


「まったく何なんだ今日はくそ」


その後も手榴弾の行き先が気になり授業に集中できなかった

少々出来すぎじゃないか







トースターはお行儀良くしてあり何故かぶち破られた壁も修復してあったので帰ってきても周りから責められる事はなかった


新世界の幕開けといっても些細な事から始まってくれてよかった




翌日




新世界についてのニュースがまた流れるが世界の変動による地震がが起こるという事ぐらいしかなかった


まるで馬鹿みたいにニュースが報道されるやいなや窓から街の住人がいさんで地震対策グッズを買いに行くのが見える


この地域じゃ1日に一回あるかないかほどの少なさなのに店の思うツボじゃないか




そんなこんなで毎日ちょろちょろと新情報を蛇口をひねるかのように出し続けて民衆の懐を着実に削いでいる


若しかしたら誰かの利益の為に起きてるんじゃないか?


「はわわ〜伏墓君空に新世界でも見えるのかい?」


佐々木さんに厨二設定を押し付けられそうになった


「いやそんな事はないけどいつも見てる空ならすぐに変化わかるだろうし変わるならやっぱ空からドカーンと来てくれるとロマンがあるじゃない?」


「ふゅー乙女だユーマストカット!チェンジセクシャル!」


集団狙撃されてしまった


工事現場で安眠できる気分






「在原はなんか世界の変換だか統合に大きな期待してる?」


期待はない


そんな話をしながら帰りつつ2人で発表された世界についての情報をまとめた


1.この世界含め17個ある


2.すべての世界に生物が住んでいる


3.世界を組み換えるために天災が多発する


4.ありもしない事がたくさん起きる(メカハンド、ロッカー手榴弾など)


5.他の世界が入ってくる(4はこっち側かもしれない)


6. パラレルワールドではないからそもそも世界の変遷、起源が違う可能性もあり(そのため資源の違い、超人の存在もありうる)


7.2040年から2140年までの技術停滞になんらかの関連があり我々が他の世界について詳しくわかり始めたのは最近だが他の世界では常識だった可能性もある。40年から今年までは20年でなかなか進歩した方だが本来ならば2100年にこの程度の技術力はある予定だった


8. 世界とは違うなんらかのもっと巨大な存在も示唆されている


「とまあこんな感じでいいか在原?」


「いんじゃない。で、今日のさっき今のさっきに発表されたのが我々期待の


まあ他の世界が入ってくるわけだし世界そのものの常識が変わるわけだからそれに耐えうる力っつのも必要だよな


「在原誠からの箒へのプリズムクエスチョン!!」


なんだそのダサいクエスチョンは


パンッ!


「歩きながらクラッカーを鳴らすな!」


「うんな切れることじゃないでしょ切れてないと否定するのをわかっていうけど」


「さてさてこの世界が基盤となるとすると当たり前のごとく他の世界も入ってくる言い方が良くないけど世界の住人がこの世界より高度で残忍だったらどうなるかな?」






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ