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託され、愛を受け入れる

 知らせは急だった。あまりにも急すぎ尊は何も考えられなかった。何も考えられずあっという間に葬式も終わり俺の心の中はついに空っぽになった。

 香織は最後まで尊のことを好きだと言っていた。

 尊は元町真奈が香織なのでは? 何の根拠もなく思っていた。偶然の一致にするには酷すぎる。思えば一番初めに出会った時も香織の時と同じ押し倒されたような感じで出会っていたなと尊は思い出した。

 ならば、元町真奈とは誰か。学校にいる人に言って聞いてみれば皆だいたい同じことを口にした。


「そんな人いたっけ?」


 そう返す人も入れば。


「そういえばあまりみないな」


 と、返ってくる人もいた。不可解すぎてもはや何を信じていいのか分からなくなってきた。

 尊は考えるのを止めた。そうすればもう楽だと思ったから。会いたくても会えなくなってしまった香織。あの心壊れた日以降会っていなかったことを後悔した。その後悔はすぐに霧散することになる。

 廊下を歩いている時だった。その声が聞こえた。その声は元町真奈のものだった。


「たけちゃん」


 だが、その中身は香織だった。これはいったい。目の前を見るとそこには元町真奈の姿があった。もう訳が分からなくなってきた。


「たけちゃん、この子は私の心の欠片だよ」


 もはや理解不能だ。そんなことを言われても理解できない。それはどういうことなんだと発狂したくなった。

 だが、尊はそれを耐えた。


「私はもう……だけど、この子たけちゃんのこと好きだから。ちゃんと……守ってあげて」


 目の前には天使の笑顔があった。人に宿った香織はそうして消えた。本当に香織だったかは分からない。尊はその時確かに香織を感じていた。それは偶然だろうか。あるいは奇跡だろうか。はたまた幻想か。どれでもいいと尊は思った。どんな形にせよ託されたのだ。そして、それに答えるための気持ちも分かっている。古いものを捨て新しいものに切り替えろ。それが香織が尊に望むものだと尊は思った。


「なぁ元町真奈」


「なに?」


「この間の答え。Yesに変えてやる。一生ついてこい」


 これは大きく出来すぎたかなと流石に尊は思ったがそれはそうでもなかったようだ。


「それは当然のこと。私はあなたがいれば何もいらない」


 彼女の中に香織はいなかった。彼女の中には彼女だけがいた。それはもう見れない過去に振り回されていない証か。それともただ単に尊の勘違いだったのか。真実は分からない。けれど、それでいいと尊は思った。香織に託されたものがあるから。いつの日かの土産話にしてやろう。

 尊は今度こそ前を見た。


「よし、本を読むぞ」


「……それじゃあつまらない」


 尊はなにも変わらなかった。尊は笑った。真奈も笑った。ただ暖かいものが心を満たした。

 えーと。こんな感じでどうでしょうか。書く前から分かってたことなのですがどうも自分にはその手の才能がないらしく、長いものは書けないらしいです。

 まぁ適当に気楽にやっていこうと思ってますのでよろしくお願いします。

 十人十色、千差万別、多種多様ですからね。最後のは少し違う気が………。

 とにかくかくにも、よろしくで~す。

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