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第一話~GM、これおかしいだろ~

細かいところをよく間違えます。できれば指摘してくださるとありがたいです。

 俺はログインした後、沙耶に言われた通りに広場の噴水の近くにいることにした。ポイントを振り切ってもいいのだが、キリのいい数字が好きなので貯めておくことにしている。


 手持ち無沙汰で待っていると、何やらこっちに視線が集まっている気がする。こっちみんな


 居心地が悪くて連絡が来るまでフィールドで敵を倒してレベル上げでもしようかと考えて居た時、ようやく姉妹がきた。


「お待たせ、ソラ。それともソルって呼んだ方がいいかしら?」


「ソラでいいよ、リーフェ姉さん。で、そっちが・・・」


「うん、ニースだよ!よろしくねお兄ちゃん!」


「はいよ。フレンド登録しようか」


 2人に申請、登録。これでお互いが今いる大体の位置がわかるようになった。他にもレベルと種族がわかるみたいだ。リーフェはウンディーネという種族。ニースは猫又みたいだ。尻尾も2本だしね。だけど俺はユニークだとあまり知られたくはないのでみだりに申請してしまっては駄目かも知れない。


「登録完了っと。お兄ちゃん…と呼ぶのはゲームの中では辞めて、ソラ姉、リーフェ姉って呼ぶことにするよ」


「そうね、女の子だもんね今の空は。とりあえずこの後はどうする?レベルを上げるなら手伝いましょうか?」


「女だが、演技ロールする気は無いからな。狩りは1人でやるよ。姉さん達はここら辺の旨みはないだろ?」


「そう、では頑張るのよ?あまり派手な戦い方すると目立つから気をつけてね」


「ソラ姉、今は強さは東、西、北、南の順で強いよ。今日始めた人たちはパーティー組んで、やっと西って感じだね」


「おう、ありがとなニース」


 頭を撫でてやるととても嬉しそうにしている。尻尾もゆらゆら動いていて、可愛い。


「まずは東に行ってくるよ。姉さん達は攻略頑張ってね」


 そう言って俺は東へ駆け出した。全ボスソロ討伐するため、まずはスキルのランクを上げてレベルアップで貰えるSPを増やして行くことが大切だと思う。そうなると、極振りを一定レベルまでした方がいいと思う。スキルは一定レベルになると上位スキルを手に入れられたり、別のスキルと合体して纏まるので、姉達から聞いた、50レベルを目指そうと思う。俺は1レベルで一つと考えれば、魔法は7つ。つまり後は7レベル上げればいいということ。


「目標は決まった。7ぐらいなら、今日中に終わりそうだな」


 そして初心者の町の東の門を出て、フィールドへ辿り着いた。


チュートリアルに出てきたミニラビットをプレイヤーが精一杯倒している。時間が少し経っていたからか、独占されている状態ではない。


 俺は人が少ない森付近のミニラビットをターゲットに、戦闘を開始した。ミニラビットは青色のネームがある。これはノンアクティブモンスターと云われ、こちらが攻撃するまで攻撃されない敵ということだ。

逆にアクティブモンスターは赤色のネームで、向こうがこちらを認識した途端、攻撃してくる。


 ミニラビットに近づくと短剣を構え、ダッシュ。すれ違う時に一撃。こちらに振り向く時に〈2連撃〉。これで残りHPは僅かだが、飛びかかってきているので、慌てずステップで回避する。無防備なお腹を蹴る。ミニラビットは光の粒となりリザルト画面が現れる。



ミニラビットの毛皮×1

EXP+5


 うーん、種族が強いのか敵が弱く感じてしまうな。ひとつレベルを上げてから森に入ってしまおう。デスゲームじゃないし、ペナルティも1時間のステータス半減だから、もとがヒューマンの2倍以上ある俺だと東ぐらいなら狩れるはず。


 気持ちを切り替えて小うさぎ狩りへと戻る。次はLV10になって使えるようになった《ファイアーランス》を試そうと思う。ちょうど俺の近くに再び湧いたみたいなので、魔法陣で放ってみることにする。


「俺の覚えたての技の犠牲になれー!」


 魔法陣から一直線に飛んでいった火の槍は小うさぎを貫通。その後ろにあった岩に突き刺さり、ミニラビットと共に消えていった。


「一発で倒せるのは気持ちいいが、下手したら狩り場変えた方がいいかもな」


 さっきと一緒のリザルト画面を前に考え込む俺は、ふとしたことに気づいてしまった。そう、メニューに“クエスト欄”があることに!!これはクエストを受けてからのほうが効率が良かったんじゃないかと後悔したが、別に俺は効率プレイをしたいわけではないので気にしないことにした。・・・ほ、本当に気にしてないんだからねっ!


「ソラ姉、クエストに気づいてなかったのかぁ。まぁ早めに気づけてよかったじゃん。クエストを受けれる場所は冒険者ギルドだよ。場所は噴水がある広場から見える道具屋の先にあるよ」


「ありがとな、ニース。危うく二度手間になるところだったわ」


 いいってことよー、と頼もしい返事が来たところでギルドにたどり着いた。入ると、俺と似たような格好のものや、早くも鉄鎧を着てガシャガシャ音を鳴らしているものもいる。


 クエストを受けるにはギルドへ登録しなければならなくて、説明を受けたのだが・・。まさか口頭ではなく、ウィンドウで表示されるとは思わなかった。しかも最後にこれはヘルプからもう一度見れますと、書いてある。大雑把に説明するなら


 受付時間は24時間、同じ依頼クエストをクリアすることはできないが、プレイヤーが出したものなら別。節度ある行動をしましょう。


 これが主なものだろう。あとは私闘を禁ずるぐらいかな?まぁいい、そんなことは重要じゃない。依頼内容がおかしい、特に数が!!スライム50匹を討伐とかだるいわっ!!まぁやりますけどね、できる限り全部。こういったのって最後までやると何か特典もらえたりするんでしょう?むしろそう思わないとやってられません。


 さっそく依頼を受けてきた。内容はさっき言ったスライム50匹。ミニラビット50羽、ゴブリン50匹の3つだ。スライムは東の平原、ミニラビットは西の平原でゴブリンは森だ。さっき討伐した2羽はカウントされていないようで50匹倒さなければならない。


 やってきました、東です。スライムいっぱいいます。プレイヤーが少ないのはパーティー組んでミニラビット倒す方が経験値が美味しいからだろう。まぁ少ないならサクサク倒していこう。


 さて、スライムですが弱すぎて話にならない。一回踏むとHPが半分以上削れていくので倒すのが非常に楽だ。蹴っ飛ばして踏む。これを50回続ける根気との戦いだったよ・・・。


 スライムを確か、40・・・、いや45だったかな?とりあえずそのぐらいの時にレベルアップしたんだ。その時は無心になって踏み回っていたから気付かなかったけどステータス開いてみたら上がっていたので、火を50にあげる。残りは取っておいて必要になったら上げよう。


「システム:火魔法が規定レベルに達したので《魔法:火Ⅱ》になります。上位魔法、焰が習得できます。スキルスロットに空きが確認出来なかったのでスキル石なります。スキル石は空きがあるときに使用することで、そのスキルを覚えることができます」


 お?上位属性が開放されたようだ。残念ながら空きがなくて使うのは先になってしまったようだが、下位属性は全部まとまると期待して次は水魔法をあげていくことにする。



 さて西に来たのだがこちらも人が少なくなってきている。森か北に行ったのだろう。だからさっきまで1対1が容易にできたのだが、多対1をしなければいけないようだ。まぁ俺には火の範囲攻撃が使えるので余裕なのだが。


 ・・・思っていたより範囲が小さかった。こう、人が10人ぐらい巻き込めるものだと思っていたら3人ぐらいがやっとっていうものだった。なので俺はミニラビットを蹴り飛ばし他のにも当てながら走って距離をとり、範囲魔法で殲滅という手段を取った。その際に気づいたのだが、詠唱は魔法陣より威力が低いということだ。詠唱だと少し残る奴が出てきたので、魔法陣に切り替えたのだ。


 ミニラビットとの追いかけっこを何回もやった後ステータス画面を見るとレベルが3になっていた。これで後5上げられれば今日の目標が達成できる。ポイントを割り振ろうと思っていたのだが、ふと疑問に思った。


(割り振れるSPが多いぞ・・?)


 火魔法のランクが上がったので取得SPは26×2の52にあまりの15を足して67のはずが何で93もあるんだ・・・?辺りを見回して敵がいないこと、プレイヤーがいないことを確認して考える。とりあえず水魔法に49振って上位属性があるか確認する


「システム:水魔法が規定レベルに達したので《魔法:水Ⅱ》上位属性、氷が習得できます。スキルスロットに空きがーーー」


 うん、ちゃんと振れた。ここは姉に聞いてみるか、それともゲームマスター(GM)に聞くかの二択だろう。いや、確実にわかるGMに聞こう。


「コール:GM。取得スキルポイントが多いのだが、これはバグなのだろうか?」


「いいえ、それは幸運の効果です。幸運は時折経験値やスキル取得ポイントを1.5倍にすることや、ステータス上昇の値をあげることがあります。この幸運はユニーク種の方は最初から比較的わかりやすい場所にありますが、他の人は一定時間経過、見つかりづらい場所に存在しますのでユニーク種だけの特権というわけではありません」


「ありがとう、疑問が解決した。それと取得条件も言っていいのか?これ結構すごいのではないのか?」


「いえ、どういたしまして。上がる確率はものすごく低く、レベルをあげても確率の上昇率は変わらず効果が伸びるだけなので、250レベルに一回あがるかどうかの確率に設定していたはずなのですが、さすがユニーク種族を一発で引いた方なだけはありますね」


 250に一回ってことは、このゲームの上限レベルが1000だから4回しか起こらない、と。しかもそのために他の人は大事な1枠を潰すから、実際マイナスに近いだろうな・・。まぁ理由がわかったならゴブリン退治に行きますかね。あ、余った44ポイントは不吉なので40ポイントを蹴りに割り振って50にしておこう。


 さぁ張り切って潰すぞー!






〈名前〉Sol@

〈性別〉女

〈種族〉戦乙女

〈レベル〉3

〈称号〉ヴァルキュリアの継承者

    ユニークを引きし者


〈HP〉460

〈MP〉235

〈STR〉43

〈DEF〉46

〈VIT〉40

〈INT〉45

〈MDF〉46

〈MGI〉40

〈DEX〉40

〈AGI〉46

〈LUK〉1020


〈スキル〉


〈神撃〉LV1

〈短剣〉LV1

〈銃〉LV1

〈魔法:火Ⅱ〉LV1

〈魔法:水Ⅱ〉LV1

〈風魔法〉LV1

〈土魔法〉LV1

〈光魔法〉LV1

〈闇魔法〉LV1

〈治癒魔法〉LV1

〈打撃〉LV10

〈蹴りⅡ〉LV1

〈索敵〉LV10

〈隠密〉LV1

〈ダッシュ〉LV1

〈ステップ〉LV10

〈ジャンプ〉LV1

〈体術〉LV1

〈掴み〉LV1

〈投げ〉LV1

〈投擲〉LV1

〈加工〉LV1

〈調合〉LV1

〈武器作成・銃〉LV1

〈弾薬作成〉LV1

〈幸運〉LV1


残りBP0 SP4


スキル石:《魔法:焰》《魔法:氷》


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