黒ギャル×百合×淫魔=完璧なアイドル
■ 本作について
本作は 世界観設定・アイディア構築・プロット立案をすべて著者自身が行っており、執筆の補助ツールとしてChatGPTを活用しています。
■ 活用の具体的な範囲
・ 世界観・キャラクター・ストーリーの基盤は完全オリジナル(整理や補助を行ってもらうことはあります)
・ プロットは自身で立案(ストーリー展開、キャラの行動、テーマ性などを自分で組み立てています)
・ 重要なセリフ・行動・心情変化はすべて文章で指示(キャラクターの一貫性を重視)
・ プロットをもとに叩き台の原稿を出力 → 30%以上の加筆修正(表現のブラッシュアップ・個性の強化)
・ 執筆の過程で違和感のチェック・校正を補助的に利用(つなぎの違和感や文章の整理)
■ AI活用の目的とスタンス
本作は 「ChatGPTをどこまで活用できるか?」を模索する試み でもあります。
ただし、創作の主体はあくまで自分 であり、物語の本質やキャラクターの感情表現にはこだわりを持っています。
また、すべてを自身の手で執筆される方々を心から尊敬しており、競合するつもりはありません。
MuTubeのサムネイルには、ヤミ子の満面の笑みが映っていた。
俺は机に肘をつきながらR.I.N.Gを操作する。授業開始前の暇つぶし。お気に入りの切り抜きチャンネルを開いた。
『ヤミ子、メジャー移籍を辞めた理由を語る⁉』
そのタイトルが目を引く。
『あーし、メジャーとか向いてないんだよね~。やっぱ、地下が好き~』
ラフな口調のヤミ子の声が、教室内に堂々と響く。
「おい、多胡、音デカすぎ!」
「つーか、それ普通にヤミ子じゃん!」
周りの連中が、けげんな顔を向ける。ギャングの俺に気安く話しかけるな。殺すぞ。
俺はそのまま動画を再生し続けた。
『デュエルをしかけられることが多いのでは?』
『そだねー! でも、あーし強いから大丈夫!』
ホロパネルを操作する指が止まる。アイドルにデュエル? もしヤミ子にデュエルを仕掛け、勝てば"手に入れられる"のか?
この島のルールは単純だ。戦って勝った者がすべてを得る。負けた者はすべてを失う。喉が鳴った。
だが、そんなことは許されるのか? ファンが、そんなことを考えていいのか? ファンとは、アイドルを"支える側"であるべきだ。世間を知らねーヤミ子を守り、応援し、時にはしかり、決して傷つけない存在。そう、守る側なんだ。でも――勝ったとしても、ヤミ子は"自分のもの"にはならない。
この島では、デュエルに勝った者が"総取り"する。だが、勝ったところで、結局はクランのボスがすべてを持っていく。……クソが。
しかし、仮に……だ。
もし俺がデュエルで勝ったら……。
ヤミ子は俺にほれる? いや、そんな単純な話じゃねぇ。でも、デュエルに勝ったら、ボスに差しだす前にちょっと触るくらいはできるかもしれねぇ……。
ヤミ子に触れる――そう、誰にも邪魔されずに、じっくりと。
例えば……髪の毛。銀色の髪に指を絡ませて……。
それから、あの小さな羽。どんな感触なんだ? やっぱり羽毛みたいにフワフワなのか? すべすべなのか?
いや、それよりも――肌だ。あの褐色の肌。柔らかいのか? 滑らかで、温かいのか? それとも、引き締まっていて――。
アイツの初めてを……俺がっ!
動画が切り替わる。映し出されたのは、ヤミ子のファンによる"ヤミ子の魅力解説"。
『ヤミ子は神!』
『男に興味ないキャラが最高!』
『女の子にしか優しくないのが良い!』
次々と流れるコメント……なんだコレ?
「キモ……」
こういう奴らがヤミ子を語るとか、マジで寒いんだが?
本当にヤミ子を理解してるのは、こういうオタクじゃねーんだよな。キモいんだよ。
俺はヤミ子と"同じ学園"に通っているんだぞ?
それだけで、他のファンとは違う。ヤミ子と話せる。ヤミ子の日常を素をホログラム越しではなく、生で見られる。
――その瞬間、窓の外にヤミ子の姿を見つけた。
ズガガガッ!
椅子が床にこすれる。俺は思わず立ち上がり、口が勝手に動いた……。
(あれはっ……!)
「銀髪のウェーブロングがふわりと揺れ、光を反射して艶めく。健康的な褐色の肌が、その銀色の髪と対照的に輝き、まるで異国の彫像のような神秘的な美しさを醸し出している。ピンクの瞳はいたずらっぽく輝き、背中の小さな羽が愛らしく動く。しなやかな肢体は、引き締まったラインを持ちながらも、男の欲望をかき立てる柔らかさを秘めている。大きな山羊のような角が、その妖艶さに似合わぬ"可愛らしさ"を演出している。百合アイドルにして黒ギャル、しかも淫魔とか、運営は何を考えてんだ……! こんなの最強に決まってんだろ!」
はぁ……今日も実在してる……!
「ありがとうヤミ子、ありがとうヤミ子のお母さん! ヤミ子を産んでくれて! ほんとうにありがとう!」
教室が一瞬、静まり返る。
「……うわ、キモ」
「声に出すな」
「え、今の声に出てた⁉」
慌てて口を押さえる。しかし、そんなことはどうでもいい。問題は、ヤミ子が「本当に学園に来た」ということだ。
廊下から近づいてくる声。
「え~ヤミ子ちゃん、マジで登校してるの⁉」
「なになに、メジャーやめたから? あ、でも学園で会えるとか神じゃん!」
女生徒たちの浮かれた声が、徐々に近づいてくる。その中で、ヤミ子の声も混ざっていた。
女相手にはノリが良い……。
だが、男子の声が混じると、ヤミ子の反応は途端に冷たくなる。
「……あーし、男に興味ないんだわ」
安心した。そうだ、ヤミ子はガチ百合。
だからこそ、彼氏なんかいるはずがない。
アイドルに彼氏なんてゆるされない。
誰のものでもない。
でも……なんか違うんだよな。
俺を見る目は。なんか、違うんだよなぁ……なんか俺だけには。
違うんだよなぁ……。
ガララッ!
教室の扉が開いた。
「……⁉」
ヤミ子が、教室に入ってきた。
本来、彼女のクラスはここではない。それなのに――。
ヤミ子の視線が、こちらを向く。
まさか、俺に……会いに? 心臓が跳ねた。
確かに俺はヤミ子のライブに通ってる、いままで一度だって休んだことはねぇ……。
認知だってされてる。
てか、同級生だぞ? 認知どころじゃねぇ!
投げスコアでそろそろ首が回らなくなってきたが……されるのか?
告白。
この流れ……来る。来るぞ……!
ついにヤミ子が俺に……⁉
ファンから彼氏へ、時代が変わる瞬間だ……!
この学園で、俺だけがガチ百合のはずのヤミ子を攻略できる……唯一の男ッ!
百合園に降り立つ唯一の例外ッッ!
特別ッッッ!
俺!
多湖弘樹!
いきまーーーーーーす!
「もちろん返事はオーケーだっ!」
ヤミ子は、目の前を通り過ぎて、世羅の肩を叩いた。
「おい、起きろー」
唯一の……。
「……なんだよ……教室には来るなって言っただろ?」
例外……。
世羅?
「……っ!」
何かが弾け飛ぶような感覚がした。そんなの、ありえない。ありえないだろ?
それから数分、世羅とヤミ子は雑談をした。ヤミ子は楽しげに、世羅は眠たげに。
話の内容は頭に入ってこない。
予鈴が鳴る。ヤミ子は、世羅の机を軽く叩いた。
「じゃ、またにぃー」
ひらひらと手を振り、軽い足取りで、銀髪と背中の羽をゆらゆらと揺らし、ヤミ子は教室を出た。
世羅は再び机に突っ伏した。
「……」
「…………」
「………………っ!」
ドンッ!
世羅の机を蹴る。
「……何? 授業始まるけど?」
「おい、世羅……顔貸せや」
死んだぞ、オマエ……。
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