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「なんかスキ」
「あ、その絵、なんかスキ」
隣の席のギャル系のクラスメートが
チラ見して そう言って 去っていく
『好き』じゃない スキって感じ
軽くて曖昧で でもすごく感覚的で
そうストレートな表現
それだけで
本当に関わることはなかったのに
どうしてかな?
その一言が
わたしの心に強く残った
そしてその一言が
今でも絵を描く原動力になっている
と言ったら
彼女はどう思っただろう?
当人はとっくに
忘れているだろうけど
『なんかスキ』
わたしはこの表現を
とても大切にしている




