サンタクロース
寝坊サンタ
飛び起きながら 窓を見やる
ソリにつながったトナカイが
あきれたように見つめてくる
時計を見れば もう夜だ!
でも 小人たちのおかげで準備OK
袋にはたくさんのプレゼント
子どもたちの手紙も束ねられて
慌てるサンタ
着替えて飛び出すも
帽子を忘れ 家に逆戻り
しっかり鏡で姿を確認
小人たちの見送りを背に
今度こそ出発!
ソリに飛び乗り
トナカイが勢いよく駆け出す
夜空を一気に駆け上がる
しゃんしゃん しゃんしゃん
鈴の音が鳴り響くよ
しゃんしゃん しゃんしゃん
寝静まった人間の世界
サンタは決められた場所へ
一つ一つ確認して
眠る子どもたちのそばに
プレゼントを置いていくよ
そういえばサンタは
煙突には入らないのかい?
だってこの国の家々には
煙突がないのさ
どうやってプレゼントを
子どもたちのそばに置くのかって?
そこはサンタの秘密だよ
おっと 起きている子がいるね
サンタを一目見ようと待っている
でも大丈夫
気づかれないように置くのが
サンタなのさ
しゃんしゃん しゃんしゃん
鈴の音を鳴らしながら
しゃんしゃん しゃんしゃん
プレゼントをどんどん置いていく
ついに最後の家に
プレゼントを置いたよ
大きな袋はぺしゃんこで
サンタもトナカイも
ちょっとお疲れ気味
さあ 朝が来る前に帰ろう!
無事に仕事を終えたサンタは
家に戻ってのんびり
ただのおじいさんに戻るのさ
ロッキングチェアに座り
ホットワインを飲む
まだまだ雪が深い世界を
窓から見ながら思う
クリスマスプレゼント
喜んでくれるかな
また来年たくさんの手紙を
くれるといいなぁ
サンタのおじいさんは
楽しみに待っている




