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海の営み・花吹雪
【海の営み】
夜にまたたく星々のように
小さな輝きを無数に灯して
海に照らし出される 金の光
命の乱舞 揺れて広がり散っていく
その中で どれだけが残るのだろう
狙われて食べられて生きられずに
美しくて強くて 儚くて脆くて
それでも小さな命は残り
深く深く沈んでいく
ただひとつの小さな光は
大きな輝きとなっていく
そしてまた浅瀬へと還り
新たな光の乱舞を生み出す
繰り返される命の営み
【花吹雪】
燃えよ 花吹雪
薄紅深紅 てらてらと
滾る 美しき輝き
青空 舞い上がる
花びら どこまでも
私は 見上げて
春に宿る 貴女を想う
桜並木 歩いて
その木に触れる
貴女の面影を感じ
ただ 愛おしく愛おしく




