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夜空の飾り方・月の音色

【夜空の飾り方】


にぎやかな太陽を眠らせ 

静かに黒紺(こっこん)(とばり)を落とし

白く輝く三日月を空に添え

しゃらしゃらと美しく奏る

金銀の砂星を散りばめて

時折ひゅーんひゅーんと

流れ星を弾き飛ばす


幾星霜の旅を経た光で

世界をやさしく包み

しばしの生き物の夢と寝息

安らかな寝顔を見守る


やがて時間の経過とともに

朝を迎える準備をする

月の明りをそっと消して移動し

散りばめた星々をかき集めて

夜の帳を天へ引き上げ

再び太陽を起こす



【月の音色】


遠き月の音色よ

(たたず)みて耳澄まし

かすかに聞こえる

音なき波のゆらぎ

柔らかなる調べ


瞼をそっと閉じて

全身で聴き入れば

星とは異なる

やさしき囁き

白き光の奏


なぜか胸を掻き立て

涙がこぼれ落ちる


雲なき月よ

無垢なるゆらぎ

光の波をまとい

永遠(とわ)の音色であれ

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