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華美な虚構
その出会いに何の意味がある?
私に何をもたらす?
幸せ? 笑顔? お金? 愛情?
ブランドバッグに化粧品? 衣装にアクセサリー?
そんなものは当たり前 当たり前すぎてゴミと同じ
山のように届くが そのすべては要らない
出会うばかりの男と女は 軽々過ぎて空気のよう
私の外見に惑わされ 私の笑顔に騙されて
男の私欲と優越感 女の過激な承認要求
勝手に一方的に向けてくる
誰もが私の本質を見ていない 私の虚無に気づかない
所詮は外見だというが 本当にそうだ
過激な華々しさと美しさの色香 そんなものは飾り人形
私のすべては造られた 芸能用の仮面
今日もテレビに出て
舞って踊って歌って笑って
誰もが魅了する 華美な虚構を振りまくのだ




