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許されざる恋

夜空を照らす月

揺らぐ水面に 照り映える光

小さな(ともしび)小舟(ふね)に乗り

あなたとの逢瀬を楽しむ


お互い瞳と笑みは重なれど

指先にも髪の一房にも 触れることはない

決して交わらない愛 決して許されない恋


月が見下ろす闇 暗き湖上で 私とあなただけ

どうか 儚き夢を見させて 甘い幻に酔わせて

二人だけの世界で ただ──あなたを感じていたい


人は愚かで罪深いと責める

浅ましくふしだらと顔を歪める

わかっているの

私は遊女 あなたは皇子

この逢瀬は毒の蜜

身分違いの恋に幸せはなく

決して結ばれることもない

だからこそ

あなたの前では涙を見せないの

見送る時 私は艶然と微笑む


どこにもない再会の約束

今宵が 今生の別れになるかもしれない


それでも──

私はずっとお待ちしております

あなたを慕っております

また月が照らす夜に会いましょう

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