詩集（過去作）

信じて・それは本当に？・すべてを望むから

【信じて】

いつも私はあなたを想う

私の心にはあなたが宿る

互いが絡み合うことはないまま

自然は流れゆく　時代は流れゆく

それでもいつか会えると信じて

私は待ち続ける

悠久の果てだろうと

世界が滅亡する寸前だろうと

【それは本当に？】

声を失う代償に

貴方の愛を手に入れた

しばらくは幸せだった

でも今は

激しい後悔が襲っている

自分の声で貴方に

「愛している」とは

言えないのだから

そして

胸に生まれた疑問が

何度も押し寄せる

どんなに焦がれても

どんなに想われても

どんなに「愛している」と

言われても

それは本当に愛なのか？

【すべてを望むから】

私が諦めた瞬間に

あなたとの縁(えにし)は

切れるのだろう

私が執着しているから

あなたと巡り会うのだろう

私が全てを望んでいるから

あなたと結ばれることはないのだろう